- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767824932
感想・レビュー・書評
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世界のハエに関する驚くべき生態をテーマ毎に語る本です。とにかく情報量がすごい。徹頭徹尾ハエの話ばかりですがそれでも面白く読めました。嫌われ者のハエですがこの本を読んで見方を変えるのはいかがでしょう。おすすめです。
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人間には嫌われ者の蠅だけど、自然界での多大な貢献や生態などを著者の愛情たっぷりに書かれている。
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蝿にフォーカスした本は多くない。蠅たちのあーんな生態やこーんな性癖がてんこ盛りです。
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ハエに対する愛が伝わってくる本。ハエはハエ目(双翅目、ハエ、アブ、蚊、ガガンボ、アブ、ブユの二枚の羽を持つ昆虫)。世界にいると推計される千京の昆虫の個体の8.9%いるらしい。様々な形態、行動様式を持っているが、主に動植物の分解にかかわるため、地味ではあるが生態系には必須である。ウジ虫は腐敗した部分だけ綺麗に食べるため、現在でも無菌培養したウジ虫は医療用に用いられる。
受粉も蜂とさほど変わらないレベルで行っている。 -
嫌われ者のハエ。あまり美しいと思った事もないが、ハエに命を捧げかねない程溺愛している研究者がハエのことを語り出すと、不思議と引きつけらる。
世界の昆虫総個体数はおおよそ千京(10の19乗)だとされるので人間の個体数と比べると一人当たり約2億匹の昆虫が生息。その内約8.5%が蠅目。私たち1人につき1700万匹の蠅が存在する。
人間に寄生する肉バエの恐ろしい生態や、チョコレートのカカオを受粉させるにはセヌカというハエの一種しか役に立たない事。
ハエは多くの他の動物と比べても、見えたものに対する反応がズバ抜けて早く、様々な刺激に対してほとんど瞬時に対応しているように見える。これは頭で情報が処理されず、直接翅に伝わるようになっているから、考えて処理する時間がかからない為だ。