- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767829548
作品紹介・あらすじ
英国で長年愛されてきたベストセラー建築図鑑、待望の日本版!
ノルマン征服から中世、ヴィクトリア朝、そしてモダニズムまで、英国の建築スタイルをイラストで読み解いたビジュアルガイド。建物のパーツを英文でも記載、学習にも役立ちます。映画やドラマ、小説の背景を理解したり、創作をする人の参考資料としてもおすすめ。
英国らしいウィットあふれるイラストと解説、温かみのある手描き文字も楽しい、手元に置いておきたい一冊。
――建築の本というと何やら難しいイメージがあるかもしれませんが、建築は生活の背景です。大海原にいるときは別として、いつ、どこで何をしていても常に私たちの周りにある、ごく当たり前のものなのです。
――建物を構成するパーツの名前を覚えれば、“ほら、あの小さい節みたいのがついたやつ"とか“三角形の左にあるカーブしたところ"なんてあいまいな表現ではなく、そのものずばりの名前を言うことができます。そしてどんな建物を前にしても、古い友人に再会したような親しみを覚えるにちがいありません。
【著者紹介】
マシュー・ライス(Matthew Rice ):画家、デザイナー、作家。英『カントリー・ライフ』誌などに寄稿。チャールズ皇太子が序文を寄せたVILLAGE BUILDINGS OF BRITAIN(2001) をはじめ、英国の建築に関する著書多数。陶芸家の妻、エマ・ブリッジウォーターとともにノーフォークおよびオックスフォードに住む。
【翻訳者紹介】
岡本由香子(おかもと・ゆかこ):静岡県生まれ。防衛大学校卒業後、航空自衛隊に10年勤務。児童書からノンフィクションまで幅広い分野の翻訳を手掛ける。『フランク・ゲーリー 建築の話をしよう』、『ゴッホはなぜ星月夜のうねる糸杉をえがいたのか』(ともにエクスナレッジ)など訳書多数。
【監修者紹介】中島智章(なかしま・ともあき):1970年福岡県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程終了。博士(工学)。現在、工学院大学建築学部建築デザイン学科・准教授。著書に『図説ヴェルサイユ宮殿 太陽王ルイ14世とブルボン王朝の建築遺産』増補新装版(河出書房新社)、共著に『パリ・ノートル=ダム大聖堂の伝統と再生 歴史・信仰・空間から考える』(勉誠出版)『リノベーションからみる西洋建築史 歴史の継承と創造性』(彰国社)などがある。
感想・レビュー・書評
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英国建築の様式や細部意匠について、手書きイラストで紹介した本。
クリスティーのミステリから好きの範囲が広がり、今やBSで英国ミステリドラマをチェックするまでになっている。
ドラマに出てくるイギリスの建築のことが分かれば楽しいな、という気持ちで読んだ本書だったが、残念ながら私の目的には合わなかった。
当然だが、本書はイギリスに行ったことのない日本人向けに書かれたわけではない。だから、ある程度の予備知識があるか、実際の建築をすぐ見に行けることを前提にしているように感じる。
各時代の様式ごとに章立てされているが、章の説明はイギリスの歴史的背景が中心で、様式の事例紹介が少ないため、結局各様式がどのような特徴を持つものなのかがよくわからなかった。また、手書きイラストは温かみがあってパラパラと眺めるには楽しいのだが、細かな意匠の絵が多く、実際に建物を目にしていないと、ふーん、で終わってしまう。
『英国の民家 解剖図鑑』も読んでみようかと思っていたが、検討中。 -
マシュー・ライスの「オックスフォード」邦訳出ないかなぁ〜
Oxford by Matthew Rice | Quarto At A Glance | The Quarto Group
https://www.quartoknows.com/books/9780711239326/oxford
X-Knowledge | 英国建築の解剖図鑑
https://www.xknowledge.co.jp/book/9784767829548 -
英国建築のイラストガイド。年代別に変遷していく英国式建築の、パーツの名称を紹介したり時代背景などが学べる。
内容は専門的で少しとっつきにくいが、イラストはタッチが柔らかく綺麗。羊毛の産業が栄えて羊毛業界関係者が築いた教会がある、レンガ税が課せられた時代があるなど随所に興味深い記述があった。建築を描く際の参考資料としても十分だと思う。 -
建築の心得がなくとも視覚的に楽しい1冊。
ほとんど知らない世界が故に、それぞれの部位に名前がついていることに驚いたし、その種類の数の多さにも驚いた。
建築史は美術史同様、その時代の流行や政治・経済の影響が色濃く出る。そういった点を考えながらそれぞれの建物を見て、新しい建物であればどの時代のモチーフなのか、古い建物であればいつの建物であるのかを当てられれば楽しい世界だなと思った。
何より1枚1枚の絵が可愛い。窓が連続で描かれているページがある辺りは最高である。
あと絵を描く人にも良い資料になりそうだなと感じた。 -
イラストは素晴らしいが、文章だけのパートがちょっと頭に入ってこなかった。構成がアンバランス
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昔からの建築様式がパーツごとにまとめられていたり、解説もあるので分かりやすくて良かった。特徴と名称も覚えられる。
クリスティー好きから範囲広げて「BSの英国ミステリドラマをチェック」まさに同じです‼︎時々「このお...
クリスティー好きから範囲広げて「BSの英国ミステリドラマをチェック」まさに同じです‼︎時々「このお屋敷、前に観たドラマにも出てきた!」とか気がつくと嬉しいですよね。
本書は「〇〇風の建物で‥」とか「〇〇時代らしさが感じられる屋敷」とか、そういうのにピンとくる書き方ではなかったんですね、残念。でも表紙とかタイトルはとても魅力的なので図書館で見つけたらきっと手に取ってしまいそうです♪
もしや、BS11のミス・マープルシリーズとかご覧になっているのでは?
私はNHKBSのポアロに加えて...
もしや、BS11のミス・マープルシリーズとかご覧になっているのでは?
私はNHKBSのポアロに加えてこのシリーズも追いかけているため、大忙しです。
ドラマに出てくる建物と見比べるなら、もしかすると『英国の民家解剖図鑑』の方がよいのかも…と思っています。(まだ手に入れていないですが)
BS11のミス・マープルも時々観てますよ。
同じです〜NHK BSのポアロも今長い...
BS11のミス・マープルも時々観てますよ。
同じです〜NHK BSのポアロも今長いバージョンだしミス・マープルも前後編あるしで、本当観るのに忙しい!あっちのドラマに出てきたお屋敷や役者さんがこっちにも出てたりなど、2つ観る楽しさはありますね。
でもBS11のミス・マープルは本家とけっこう違うので(ミス・マープル登場しない話に無理矢理登場させたりとか)ポアロ観る時ほど真剣には観てないです。
『英国の民家解剖図鑑』も面白そうですね!両方とも図書館で探してみますね♪