職業=谷尻誠

著者 : 谷尻誠

• エクスナレッジ (2022年3月3日発売)

作品紹介・あらすじ

時代の風雲児が提示する、
常識に縛られない生き方=新しいスタンダード

建築の枠にとどまらず様々な事業を展開し、
活躍する気鋭の建築家・起業家、谷尻誠。

アバンギャルドな生き方を貫く時代の風雲児は、
幼少期から何を考え、どう行動し、困難を乗り越えてきたのか。
独創的な発想力、周囲を巻き込む磁力、
事業を成功に導く突破力と守備力、そして折れそうで折れない心……
大卒でもなく、大手アトリエ出身でもない非エリートの成長物語には、
前例のない時代を生き抜くヒントとエールが詰まっている。

Contents
1 幼稚園〜小学校
2 小学校(1)
3 小学校(2)
4 中学校
5 高校(1)
6 高校(2)
7 高校(3)
8 専門学校(1)
9 専門学校(2)
10 設計事務所
11 転職
12 景色と建築
13 初めての海外
14 母のこと
15 独立〜起業
16 リーダーシップ
17 建築家
18 仕事の見つけ方
19 事務所の動かし方
20 クライアント
21 グレーゾーン
22 建築の意味
23 日本
24 大人の線引き
25 シンプル
26 自然
27 家族
28 結婚
29 子育て
30 将来

私と谷尻誠
吉田愛(サポーズデザインオフィス共同代表)
西尾洋一(カーサ ブルータス編集長)
齊藤太一(造園家)
田頭義憲(フォトグラファー)
ヒャクタロウ(キャンプインストラクター)

対談 谷尻誠×谷尻直子

感想・レビュー・書評

[castagnaさんの感想 · 2022年4月29日]

2022 谷尻誠

いかに谷尻誠が谷尻誠になったのか
のエッセイ

素人っぽさ
専門学校からの設計事務所就職

自分の弱み（一見）を強みにしているような

【文脈を読み解き、合理的に考える見極めの重要性】
相手の立場に立って物事を見渡せるか

生き方
働き方の本として、すすめられるかな

[nanaさんの感想 · 2023年6月3日]

谷尻さんが半生を振り返りながら語り、今のようなポジションに至ったかがわかる本。
雑誌のインタビューのようなラフな文体で書かれていて、とても読みやすい。

夢を叶えるための王道から外れてしまった人には、どんな道からでも夢を叶えていくことはできる、と思わせてくれて、
仕事にポリシーや軸を見出せない人には、そのヒントを与えてくれるかもしれない。
その一方で、これが為せるのは谷尻誠の挑戦心や手を抜かない姿勢ゆえ、とも思わせる。

印象に残ったのは、独立・起業にあたり、「面倒なことになってもそれも自分の糧として、新しい裏技として習得する」という考え。
自分はどちらかというと、つまずかないようにスムーズに行くように心がける性質があるが、つまずいたときの乗り越え方も一つのスキルと捉える考え方はいいなと思った。

物事に対してグレーな見解でいることは、都度自分自身に問いかけて、将来の広がりや余地を増やしていくことに繋がる、という考え方も目から鱗だった。
なんでも白黒すぐに判別していると、その間の可能性を皆無にしてしまうという。
→自分はまさにこのタイプかもしれない。「これもアリかも」くらいでキープしておくことも悪くないと思った。

今はそれほど過酷な競争をしなくていい時代。いろんな価値観が共有している。
特定の目的を果たすRPGから、エンドレスに街をつくるマイクラへ移行したようなもの。
明確な全クリというのは一生ない。どこで満足感を得るかは個に委ねられる。
→たしかに勝ち組負け組、みたいな考え方は今はないのかもしれない。人と比べるのではなくて自分との競争。谷尻さんも人がしていないことをしよう、という視点ではなく、ひたすら自分と目の前のクライアント、仕事に向き合ってきた結果、誰とも被らない今のポジションに至ったのではないだろうか。

自分の中の小さな不安をかき消すために、ちょこまか動き続けている
→満足したらそこで止まってしまう。どこか満たされない気持ちとか、不安に思う気持ちは、エネルギーになる

[Go Extremeさんの感想 · 2022年5月23日]

幼稚園～小学校
小学校１
小学校２
中学校
高校１
高校２
高校３
専門学校１
専門学校２
設計事務所
転職
景色と建築
初めての海外
母のこと
独立～起業
リーダーシップ
建築家
仕事の見つけ方
事務所の動かし方
クライアント
グレーゾーン
建築の意味
日本
大人の線引き
シンプル
自然
家族
結婚
子育て
将来

[せぽさんの感想 · 2022年4月13日]

谷尻さんの考えや価値観がぎゅっと凝縮されたような一冊。読みやすい。

著者プロフィール

建築家 起業家。1974年広島県生まれ。SUPPOSE DESIGN OFFICE 代表取締役。大阪芸術大学准教授、広島女学院大学客員教授、穴吹デザイン専門学校特任講師。 近年は建築にとどまらず「絶景不動産」「21世紀工務店」「tecture」「社外取締役」「toha」「DAICHI」など幅広く起業し、事業と設計をブリッジさせて活動。主な著書に『CHANGE 未来を変える、これからの働き方』『1000%の建築 つづき 僕は勘違いしながら生きてきた』(小社)、吉田愛との共著書『美しいノイズ』(主婦の友社)。

「2022年 『職業＝谷尻誠』 で使われていた紹介文から引用しています。」