ケルトの解剖図鑑

著者 :
  • エクスナレッジ
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767830544

作品紹介・あらすじ

巨石文化、異界、装飾写本、ドルイド、アーサー王伝説……

キリスト教が広まる前のヨーロッパに存在していたケルト文化。
幻想的で謎めいたそのイメージは今も多くの人の心をとらえています。
近年では「ケルト」の概念そのものに見直しが進みつつありますが、
本書ではケルト諸語を基盤としてケルト文化をとらえ、歴史・神話・美術・考古学など
さまざまな角度からその全体像にせまります。
ケルトに興味をもつ人のための、入り口として最適の一冊。

1章 ケルトとは何か
2章 ケルトの国と地域
3章 ケルトの文字と言語
4章 古代ケルト文化
5章 ケルト人の生活と社会
6章 ケルトの信仰と神話
7章 ケルト的修道院文化
8章 アーサー王伝説
9章 ケルト復興

感想・レビュー・書評

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  • ケルトってどこなのか、そんな疑問を持って読みはじめました。
    古代ケルトと呼ばれるものから始まり、とても歴史の古い民族であることがわかります。
    イラストも多くとても読みやすい本でした。

    マクドナルドのマックはゲール語系のケルト語で「息子」。ドナルドの息子ということらしい。
    ドナルドはと言うと、古いケルト語で「世界の王」なんだとか。

  • #2024年に読んだ本 15冊目
    #2月に読んだ本 5冊目

    ケルト神話を読もうと思ったけども
    そもそもケルトに関する知識が
    なさすぎるな〜…と思って参考書として
    読みました

    素人向けに書いてくれていて
    読みやすかったです

    ケルトも復興ブームってのがあって
    今に繋がるのは日本の民俗学と同じだな
    なんて思いましたわ

    イラストが豊富ですけども
    カラー写真で見たいなぁ…ってものも
    多かったですにゃ

  • ケルト人の起源、広がり、文化、伝説など、ケルト人全般について解説。だいたい見開き1ページで必ず図があり、とてもわかりやすい文章になっている。写真がないのに臨場感があるのは図がとてもいいから? 太字で見出し文もあるので、ポイントがわかる。

    またケルト文化は中央ヨーロッパから四方に広がった、という従来の考えと、1990年代の言語を基にした研究で、フランス中部から東欧、トルコへのルートもあるなど、最新の研究成果も紹介されている。

    特に知りたかった、ケルトの起源と地域が視覚的に分かり、また「アーサー王伝説」「トリスタンとイゾルデ」「マリーン伝説」など西洋の映画によく出てくるものが簡潔に説明されているのがよかった。

    著者はケルトについていろいろと研究し本も多数執筆している研究者。よく分かった人がかみくだいて初心者に説明してくれた、という姿勢。


    2022.8.31初版第1刷 図書館

  • 初めてのケルト

    調べ物をすると、付随して何度もケルトという言葉が出てくるので読んでみました。

  • ケルトについて興味はあるが何から読めば良いか分からない人におすすめかもしれない。
    挿絵多めで読み進めやすい。ケルトに関する多岐にわたるジャンルに触れているため、読んで琴線に触れるジャンルがあれば別途各人で調べてみると理解が深まるかもしれない。
    最新のケルト研究で分かった事(ケルトの起源が中央ヨーロッパではなく大西洋沿岸からではないか)にも触れており興味深い。

  • 現代のケルト諸語圏はスコットランド、ウェールズ、コーンウォール、マン島、フランスのブルターニュ地方、そしてアイルランド。

  • 1 ケルトとは何か
    2 ケルトの国と地域
    3 ケルトの文字と言語
    4 古代ケルト文化
    5 ケルト人の生活と社会
    6 ケルトの信仰と神話
    7 ケルト的修道院文化
    8 アーサー王伝説
    9 ケルト復興

  • ○市立図書館より。
    ○中学時代にどっぷりケルト文化にはまっていた(元ファンタジー少女だ)。リアル中学生だった20年前にはなかったような、豊富な挿絵やわかりやすい解説の入ったケルト文化に関する本が、今は沢山出ているし、値段も手頃に手に入る。本書も、わたしが中学生だったら絶対お小遣いをためて買っていたと思う。
    ○ケルトの解剖図鑑なのでいわゆるケルト神話や文化、歴史や遺跡の紹介だけかと思いきや、後世の作家に与えた影響や現代の社会問題などにも言及している。勿論アーサー王伝説やクーフーリンなどの英雄譚もわかりやすく解説されている。浅く広く、まずはケルトについて知ってみようと思った時はうってつけの本だと思う。挿絵もへんにアニメチックじゃなく、写本やタラのブローチなどの工芸品の細かい装飾もリアルに描いているのが良い。

  • 「ケルト文化とはケルト諸語を基盤にしている」
    現代のケルト諸語圏から見ても広範囲。多数の「民族」がケルト諸語を「共用語」として使っていたと考えられているよう。

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著者プロフィール

女子美術大学芸術学部教授<br>専攻 言語社会学、民族学<br><br>単著<br>『周縁的文化の変貌』三元社、1990年<br>『〈民族起源〉の精神史』岩波書店、2003年<br>共著<br>『記憶と記録』(臼井隆一郎・高村忠明編)東京大学出版会、2001年<br>『ヨーロッパ統合のゆくえ』(宮島喬・羽場久み(*)子編)人文書院、2001年<br>『国民国家はどう変わるか』(梶田孝道・小倉充夫編)東京大学出版会、2002年<br>『歴史としてのヨーロッパ・アイデンティティ』(谷川稔編)山川出版社、2003年<br>翻訳<br>『虐げられた言語の復権』(ジオルダン編)批評社、1987年<br><br>(*)みの字はさんずいに尾

「2005年 『ヨーロッパ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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