- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767832371
感想・レビュー・書評
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図書館でタイトルが目に入ってきた作品。
借りずに図書館で一気読みしました。
カラスがもしもいない世界だったらどうなるか?というIfの話を、
生態系
神話
文化人類学
などなど、幅広く語る本です。
一読した感想は、
「この本を書いている作者さん、楽しそう〜」でした。
確かに、アカデミックな視点で読むと、カジュアル書かれた空想の世界に指摘が無数にありそうです。
ですが、これまた面白く書いているんですよね。カラスの代わりになりそうな動物シリーズ!とか、サッカー好きが、「今年のJ1の選手で最高のイレブンを作ってみたら?」のようなワクワク感を覚えました(ちなみに私はそこまで鳥に詳しくないので、置いていかれている方です)
最終的には、生態系の均衡が崩れると予期しない結果を生むので、カラスといえど邪険にしないでね、というメッセージを読み取りました。
レイチェル・カーソンの古典、沈黙の春も、このタッチで書かれていたら、今の時代より日の目を浴びるかもしれません。不謹慎でしょうか?
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スカベンジャー、都市生活者、「賢い」鳥、あるいは太陽の化身としてのイメージなどなど、さまざまな側面を持つカラス。仮にカラスが存在しなくとも、ほかのだれかがカラスの不在を埋めるのだろうと思うが、それでもカラス好きとしては、カラスという存在の魅力はほかのどんな鳥にも肩代わりすることはできないと感じる。サブカルネタも盛り込みつつ、ときおり横道に逸れたりするいつもの松原先生の本という印象だが、軽い読み物として楽しめた。
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恐ろしい妄想力。
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カラスに興味がある方は読んでもいいかも。
著者のカラス愛は良くわかる本です。 -
カラスは特別な鳥。
生物学的にも、人間との関係性においても。
特に後者では文化、歴史、宗教、風俗においてカラスがいかに重要な地位を占めているかがわかる。
特別に思われているからこそ、ちょっとした仕草が可愛く見えたりする。
大型の果実食者、スカベンジャーとしてのカラスは唯一無二な存在。
いろいろ面白い話があるが、後半グダグダ。同じことの繰り返し気味。
読了90分 -
カラスって嫌いな人多いけど、私は嫌いじゃない。
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カラスが消えた世界では誰が代わりになるのか、をテーマに書かれた1冊。個人的には肉食化したハトじゃなく、カラスのいる世界で良かったと思ってしまった。
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カラスに飛び抜けた力はない。しかし文化的価値も含めて考えたとき、カラスに代われるような鳥はいない。日本が南米にでもならない限り…。
内容は薄い。しかし、いつもの松原先生のエッセイだと思えばまぁ、気軽に読めて良いのではないかと。 -