廃墟で歌う天使: ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』を読み直す (いま読む!名著)
- 現代書館 (2013年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768410011
作品紹介・あらすじ
20世紀、あまりに新しすぎる情報技術の姿を示したベンヤミン。21世紀、デジタル情報が縦横無尽に飛び交う時代の天使"初音ミク"。二つの魂が時空を越えて邂逅する。
感想・レビュー・書評
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ちょっと体質的にあわない
モノからコトが抽出するという、なんかそのレベルから肌に合わない
コトからモノが抽出されるのでは
芸術に対する理解が全くあわない
社会学的な部分はとても面白いと思ったけども、この芸術への感覚のいかんともしがたいズレ、この人、芸術ってわかって言ってんの?と思わざるを得ない表現の違和感、それを超えきれず、割と冒頭でギブアップ
なんか、独善的だし排他的にも感じる
モノとmonoとmoneyとマナのところ、これが、作家とかの妄想であればいいのだけど、学者の話としては受け入れがたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」をメタ複製技術時代と著者の喝破する現代に再び参照しながら初音ミク現象を読み解く試み。要所要所でいささか牽強付会を感じる部分もあったが概ね刺激的な展開だったと思う。モノ/モナドの海からコトが抽出・結晶されミームとして還元されるミメーシスの循環モデルが電子時代に形を変えて初音ミクを新たな結節点に掲げ明滅させる見立てはとても興味深い。
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