アナウンサーであり、僧侶である川村妙慶さんの本です。
妙慶さんは法話ブログが大人気で、一日200通の悩みメールに目を通し回答している方です。
この本は法話を分かりやすく説いた内容となっています。
例えば、最初の『「自分を捨てる」ことで、好きなだけ手に入る』という話では、
住職さんに金平糖を好きなだけ取っていいと言われた子供の話を例にとり、たくさん取りたいのに取れないと泣く子供に住職さんが「瓶から手を抜いて手の平を上にしてごらん」と言い、両手いっぱい金平糖をのせてくれたという話を紹介しており、
『何が何でも自分のものだと思ってすべてをつかもうとすると手に入らないけど、いったん手放してみると、いただけるものがある』
という事を分かりやすく説いています。
女性らしく優しい言葉遣いの文章で、メールで相談してきた人の実話や実際に会った人の話、親鸞上人の言葉を引用し、職場での人間関係、親子関係、男女関係、介護問題などなど様々な悩みについて書かれています。
多分読んでいると、「ああそうなのか・・・」と思い、心が軽くなるという人が多いのでは?と思います。
私も心が軽くなったと言いたいところですが、耳が痛いと思う話もあり、読んでいると段々落ち込んでしまいました。