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- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769814177
作品紹介・あらすじ
第一次大戦以降、海上輸送のもつ意義は大きくなり、また海面上の制海権とは別の新たな脅威・潜水艦の出現により、海軍は艦隊決戦に勝利さえすれば国防の任をまっとうできる時代ではなくなった。一次大戦で地中海での海上護衛戦に従事した日本海軍が、なぜその変化に気づかなかったのか。対潜戦闘用兵器の開発、対潜護衛艦艇の整備、対潜戦闘法・対潜戦術の研究、海上護衛思想の変遷などにも触れ、海護戦・対潜戦の全貌を図表を駆使してわかりやすく解きあかす。
感想・レビュー・書評
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日本は資源が乏しい島国であるという認識は今も昔も変わりは無い。それならば太平洋戦争開戦時に想定されていた戦略はどのようなものであったのか、そしてどのように戦ったのかという内容がまとめられたのが本書である。実際にはとても戦略と言えるようなものではないお粗末な構想で開戦し、対応も後手後手にまわり、携わった方の奮戦むなしく悲劇的な結末を迎えた経緯がわかりやすく書かれている。先の戦争で無くなった方が決して軍人だけではなく徴用された軍属や一般の方がいかに多いのかという事が後ろに見え隠れするそんな本でした。
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帝国海軍の対潜戦力の整備を体系的に読むことが出来る書物だと思います。
大戦後期に空海からの猛攻に、文字通り必死に輸送船を護衛する護衛艦艇の姿は涙無しには読めませんでした。
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