ガダルカナル戦記 第2巻 (光人社ノンフィクション文庫 43)

著者 :
  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (730ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769820437

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  • 第2巻は、川口支隊の総攻撃から南太平洋海戦まで。この巻も、文庫本ながら730頁の紙数を費やし、主に陸軍部隊による二度の総攻撃がいかに失敗したかということを、実際に戦闘に参加した兵士たちの証言を交えながら、詳細に検証されている。
    それにしても、現地指揮官たちには島の詳しい地図も持たせず、大本営から現地に派遣された参謀(辻政信)が実際にジャングルの中を踏査もせず立てた無謀な作戦によって多くの将兵が次々と死んでいく経緯は、読んでいて何とも遣る方ない思いにさせられる。作戦失敗の責任も取らず、戦後ものうのうと生き残り、あろうことか参議院議員にまでなった参謀は、死者に対していったいどんな思いでいたのだろうか。

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著者プロフィール

1934年生まれ。1964年、文芸誌「新潮」に小説を発表し、作家デビュー。1970年『弱き者は死ね』で小説現代新人賞を受賞。著書に『ミッドウェー戦記』『ガダルカナル戦記』『ドキュメント太平洋戦争全史』(いずれも講談社文庫)、小説『弱き者は死ね』(廣済堂)、『尾張の宗春』『踊る一遍上人』(以上、東洋経済新報社)、ノンフィクションに『戦時少年ヒロシ』(光人社)、『東條英機』(光人社NF文庫)などがある。

「2016年 『佐助と幸村』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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