零戦撃墜王: 空戦八年の記録 (光人社ノンフィクション文庫 50)
- 潮書房光人新社 (2004年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769820505
感想・レビュー・書評
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殊更ヒロイックになる事もなく、ただ淡々と激戦の日々が記録されている。
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大平洋戦争から終戦まで、ずーっと前線で航空兵として戦ってきた岩本さん。
全てはノンフィクションで、だからこそ全部昔の日本で起きてたことなんだと、読み進めるたびに胸が苦しくなる。
搭乗員の誰一人として、戦局の勝敗など考えていない。遅かれ早かれ、空の消耗品として戦死する運命にある。
それを分かっていながらも戦い続けたのは、ラバウル航空隊としての誇りがあり、戦死した仲間たちへの強い思いがあったからに他ならない。
一度も戦闘をしたことがない軍部が、戦場を見もしないまま、遠く離れた場所で次の作戦を立てる。そうして立てられた作戦の一つが特効であった。
沖縄の海に散った何千という若い命。そこから、現代に生きる私たちが教訓とできることは何だろう。
色んな感情に揺さぶられ、読んだあとにずっしり残るような内容だった。こうした歴史が現実にあったこと、忘れちゃいけないと思う。 -
岩本徹三無双。実際には地獄のような日々だったのでしょうが「ラバウルの空は岩本でもつ」と言われたほどの活躍も日常的に書かれています。非常に運が良かったのにも関わらず戦後医療ミスで早世したのが惜しまれます。
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読み手を感動させようというわざとらしさがなく
すごく自然な記録だなと感じました。
また、たまに飛び出る岩本さんの毒舌が小気味よかったです。 -
476982050x 396p 2006・12・16 新装版2刷
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零戦五ニ型 岩本モデルを持っているからには読んでみよう…とAmazonで購入。
GWに読む(^^)キマリ! -
内容もそうだが、「よくここまで記録していたものだ」と驚きを禁じ得なかった。
何回も読み返して、生死を賭けた戦いを見る観客となり、生の有り難みを再確認しつつ、日本を守るために亡くなった方々に感謝をしたい。