小艦艇入門 新装版: 海軍を支えた小艦徹底研究 (光人社ノンフィクション文庫 254)
- 潮書房光人新社 (2007年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769822547
感想・レビュー・書評
-
海上戦争は、戦艦や空母、駆逐艦や潜水艦といった主力艦だけでできるものではありません。
この本は、基地・沿岸防衛や船団護衛、物資や燃料の輸送などといった補助艦艇……いわば"裏方"にあたる艦艇に焦点を当てた本です。
こうした船を、著者は便宜的に「小艦艇」とよびます。
目次は以下の通りです。また、艦種の説明は私が付しました。
第1章 敷設艦及び敷設艇……機雷を敷設する艦艇
第2章 砲艦・機動砲艦……最小限の大砲?を装備した艦艇
第3章 駆潜艇・海防艦……潜水艦を駆逐する艦艇・船団護衛や警備等のための艦艇
第4章 掃海艇・水雷艇・魚雷艇・哨戒艇・哨戒特務艇……順に、機雷除去のための艦艇、モーターボート(魚雷艇)でない魚雷攻撃のための艦艇で実質はミニ駆逐艦、哨戒艇は日本の場合には老朽駆逐艦改造の小型揚陸艦、哨戒特務艇は漁船型の海上監視のための艦艇
第5章 輸送艦・特務艦……強行輸送のための重武装輸送艦や浜辺に上陸するLSTと同様の輸送船、。特務艦とは、一種の"雑用係り"といえるもので、軍用タンカーである給油艦、浮かぶ工場といえる工作艦など。
エピローグ 雑役船……曳船、艦艇に装備される内火艇、動力付きはしけといえる大発(発動機船・大)など
大まかな船種の説明だけでもスペースを割いてしまいましたが、こういったあまり知られない補助艦艇を一通り紹介しています。
主力艦とは一味も二味も違った海上戦争の側面や活躍が伺えます。
類書としては、艦艇学入門(光人社NF文庫)、帝国の艦船・帝国陸海軍補助艦艇(ともに絶版)などがあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4769822545 349p 1999・12・14 ?