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- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769825876
感想・レビュー・書評
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戦後のヒット曲「あゝモンテンルパの夜は更けて」は、フィリピンのモンテンルパ刑務所に収監された戦犯たちが作った望郷の歌であった。それを歌った渡辺はま子、曲を作るように勧めた教誨師の加賀尾秀忍、歌詞を書いた代田銀太郎、作曲をした伊藤正康、そして日本で帰国のために奔走した植木信吉らの尽力により、百十人の帰国が実現した実話の記録である。この本を通して、日本軍がフィリピンで行った残虐行為や、無実の罪で死んでいったBC級戦犯の哀れ、戦犯の縁者として家族がなめた辛酸、妻子を殺されても特赦を決断したフィリピンのキリノ大統領の苦悩など多くのことを知ることが出来た。この本を参考にした舞台「モンテンルパ」も印象深かった。
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