モンテンルパの夜明け (光人社ノンフィクション文庫 587)

著者 :
  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769825876

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  • 戦後のヒット曲「あゝモンテンルパの夜は更けて」は、フィリピンのモンテンルパ刑務所に収監された戦犯たちが作った望郷の歌であった。それを歌った渡辺はま子、曲を作るように勧めた教誨師の加賀尾秀忍、歌詞を書いた代田銀太郎、作曲をした伊藤正康、そして日本で帰国のために奔走した植木信吉らの尽力により、百十人の帰国が実現した実話の記録である。この本を通して、日本軍がフィリピンで行った残虐行為や、無実の罪で死んでいったBC級戦犯の哀れ、戦犯の縁者として家族がなめた辛酸、妻子を殺されても特赦を決断したフィリピンのキリノ大統領の苦悩など多くのことを知ることが出来た。この本を参考にした舞台「モンテンルパ」も印象深かった。

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著者プロフィール

昭和14年、平凡出版(現マガジンハウス)創立者岩堀喜之助の長女として東京に生まれ、疎開先の小田原で育つ。学習院大学文学部を結婚のため中退。日本ペンクラブ会員。日本文芸家協会会員。平成8年「モンテンルパの夜明け」で潮賞ノンフィクション部門賞受賞。「岡倉天心物語」(神奈川新聞社)「美空ひばりふたたび」「母の歌ふるさとの歌」「八重の生涯」「パラオの恋芸者久松の玉砕」「官兵衛の夢」「天心つれづれ」「松陰の妹」(以上北辰堂出版)ほか多数。

「2017年 『昭和の銀幕スター100列伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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