輸送艦給糧艦測量艦標的艦他: 主力艦の陰に存在した重責を果たした艦船 (光人社ノンフィクション文庫 960)

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  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769829607

感想・レビュー・書評

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  • 一等輸送艦の戦歴についての記述に他の文献との相違を認める。
    38頁から42頁にかけて全21隻の戦歴について簡潔にまとめられているが、第4号艦の最期に問題がある。
    恐らく第4号艦は小笠原諸島父島二見湾に沈む「第4号輸送艦」であると思われる。本書では「小笠原諸島近海で敵潜水艦の雷撃で失われる」としているが、複数の論文・書籍では航空攻撃によって撃沈されたとしている。どちらが事実であるかは断言できないが、可能な限り他の文献に目を通す事をお勧めしたい。

  • 帝国海軍及び帝国陸軍で使用された輸送艦や給糧艦ほか種々の特務艦艇について書かれた書籍(2016/08/19発行)。

    本書は、第二次大戦中の太平洋の戦場を影で支えた輸送艦や給糧艦、特務艦艇ほか種々の艦艇について余り知られていなかったエピソードを図や写真を交えながら解説しており、なかなか興味深い内容の本です。

    只、明らかに主砲の口径を誤認していたり、戦艦の形式(弩級戦艦を超弩級戦艦としている)を間違えている、輸送艦の搭載貨物に"四式中戦車(特四式内火艇もしくは特三式内火艇の間違い?)が含まれる"などと疑問を感じる事が書かれており、気になる点が幾つか見られたのは残念でした。

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著者プロフィール

大内建二(おおうち・けんじ) 昭和14年、東京に生まれる。37年、立教大学理学部卒業後、小野田セメント株式会社(後の太平洋セメント株式会社)入社。中央研究所、開発部、札幌支店長、建材事業部長を歴任。平成11年、定年退職。現在、船舶・航空専門誌などで執筆。「もう一つのタイタニック」で第4回海洋文学大賞入賞。主な著書に「海難の世界史」「日本の航空機事故90年」成山堂書店がある。

「2020年 『WWⅡ 商船改造艦艇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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