機動部隊出撃: 空母瑞鶴戦史開戦進攻篇 (光人社ノンフィクション文庫 1013)
- 潮書房光人新社 (2017年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769830139
感想・レビュー・書評
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2018年10月23日読了。
479ページ。
月刊「丸」の連載を文庫版化したもの。
旧帝国海軍、空母「瑞鶴」の戦史。
上巻にあたる本作は、建造から真珠湾攻撃まで。
佐々木譲の「エトロフ発緊急伝」のフィクションものや、実話物を読んでいつも思うのだが、艦隊が集結している単冠湾と、真珠湾攻撃に向け、発艦する空母上にタイムマシンがあったら身を置いてみたいね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真珠湾攻撃については、今まで断片的な情報ばかり理解しているのみで、出撃前後の搭乗員の心情は理解していなかった。
著者の綿密な情報収集と、当時の瑞鶴搭乗員及びその家族への取材による生の証言によって、時代背景や一人一人の心理を克明に描いた本となっている。そのため、真珠湾攻撃へのより一層理解が深まった。
歴史的奇襲の舞台裏を垣間見たような気持ちになる本だった。
また大東亜戦争の一つの命題、真珠湾攻撃が成功か失敗かについても深く言及しておりさらに理解が深まる。
著者の個人的解釈が少なからずある気がするが、その解釈もこの本の面白さと言える。
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『勇者の海』を改題した文庫版(2017/06/24発行)。
本書は帝国海軍の航空母艦瑞鶴の戦史とのことで、開戦進攻篇とされる本篇では瑞鶴の建造から真珠湾攻撃までについて書かれています。
真珠湾攻撃絡みの話がメインのため、ほぼよく知られていることが書かれており、特筆するような内容ではなかったことと、幾つかおかしなところが見られ、今一つに感じました。