拉致の海流: 個人も国も売った政治とメディア

著者 :
  • 恒文社21
3.60
  • (1)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770410863

作品紹介・あらすじ

半旗としての拉致問題、国民全員の胸に響く弔鐘…9.17以前に国とマスコミは何をしたのか、しなかったのか-責任を徹底検証。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 先日、安倍総理の退陣が発表されましたが、拉致問題の解決を最優先課題とした安倍政権でさえ、拉致家族の帰還がかなわなかったという事実は、帰還を待つ家族にとってはもう絶望的ともいえる状況です。
    それは、日本人が海外へと拉致されて、自力で取り戻せない国家だということを意味します。もっと厳しく言えば、自力で取り戻すつもりもない国家、それが日本の現実の姿です。
    1977年ごろから何人もの日本人が失踪した時に、もちろん家族は捜索願も出しましたが、当時はまさか北朝鮮が日本人を拉致するなどという想像もつかなかった(一体何のために?)状況もありましたが、マスコミや文化人たちがこぞって北朝鮮は「地上の楽園」などという幻想を振りまいていた時期でもあった点は忘れてはなりません。(拉致事件として初めて報道されたのは1980年1月の産経新聞)
    拉致という事実が判明した時点でさえ、政府やマスコミ、文化人たちは「拉致問題より国交正常化を優先」という声が圧倒的で、被害者家族に寄り添おうとした日本人は少数だったのも恐ろしいことです。
    本書では、今でこそ「拉致された人々の一日も早い帰国を」などと自分の過去の言動に頬かむりして恥じない日本人の名前がどんどんでてきます。拉致問題解決の足を引っ張り続けた連中の名前を忘れてはなりません。
    まず、外務省(阿南、槙田)、朝日新聞、毎日新聞、NHK、フジテレビ(安藤優子)、社民党系(土井たか子、村山富市、田辺誠、上田哲、菅直人、田英夫、福島瑞穂、辻元清美)、自民党(野中広務、加藤紘一、河野洋平、中山正暉、石井一)、公明党(竹入義勝)、共産党、週刊金曜日(筑紫哲也、落合恵子、椎名誠、本田勝一、佐高信)、知識人系(姜尚中、小田実、大江健三郎、武者小路公秀、上坂冬子、鳥越俊太郎、青島幸男、林真理子、中島梓、テリー・伊藤、江川紹子、和田春樹、吉田康彦)など著名人だけを列挙してもかなりの数に上りますが、確信犯か単なる勉強不足かは別にしても彼らが当時の自分の発言を反省し取り消した形跡はありません。つまり、日本の政治や言論をリードしてきた有名人こそが、日本人拉致問題を矮小化し、北朝鮮に肩入れした張本人だったわけです。本書では、この倍の数の売国奴の名前と発言内容が出てきていますので、是非一読を。

  • 高校の校長に頂いたが難しすぎて読めない スイマセン

全2件中 1 - 2件を表示

山際澄夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×