子どもと若者のための認知行動療法ワークブック―上手に考え、気分はスッキリ

  • 金剛出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772409278

感想・レビュー・書評

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  • <概要>
    認知行動療法を児童や若者向けに適用するさいにかかれた指南書。
    通常の認知行動療法同様、
    ・自動思考のチェック→歪みのチェック→合理的思考の適用
    ・考え方を変えてみる→いかにして気をそらすか
    ・いやな気持ちをコントロールする→ロールプレイと記録
    ・いつもと違う行動をしてみる→行動と感情の記録
    ・問題を解決する→行動する前に思考することの利点&ブレスト&メリットとデメリットの比較

    といった内容であり、基本的な内容は成人とかわらない、
    しかしながら、児童や若者には
    ・自己中心性を示す
    ・二分法的思考が強い
    ・客観的視点を持ちにくい
    ・自発性が弱い
    ・認知能力や言語的スキルが限られている
    など成人と比べて様々な問題があるため、これを解決する策として
    ・さまざまな部分でわかりやすい比ゆ、たとえを使う
    ・漫画を使う
    などといった工夫が随所に取られている

    <感想>
    児童や若者など若年者向けの認知行動療法ワークブック。

    認知行動療法の内容に関しては何冊か読んでいたので、
    とりたてて新しく覚えることはなかったものの
    子供が相手ということもあり、さまざまな部分に工夫が見られる。

    特にワークが充実しており、一般向け(成人向け)の本で理解できなかった
    ことがあった場合、助けになるだろう。

    <詳細な採点基準>
    個人的採点(5段階で)
    読みやすさ・・・・4
    (読みやすい)

    オリジナリティ・・5
    (子供向けというものはなかなかなかっただろう)

    理論的背景・・・5
    (エビデンスは100%では無いが一般の書籍に比べると十分すぎる)

  • 不安になったり、緊張したりすることがよくある人は、この本を読んでみるといいと思います。

    そのような負の感情は自分に対する否定的な思い込み(認識)が元になっている場合があるとこの本は説きます。そのような思い込みによって、「やってみても、きっと失敗するに違いない」などという先入観を人はもつようになります。そして、その先入観が元になって、事あるごとに、ダメな方に、ダメな方に自動的に思考を働かせてしまうのです。その結果、恐怖や不安といった感情や消極的な行動が顕在化するそうです。さらに、悪いことに、その消極的な行動がもともとの思い込みを確信させるように働き、悪循環に陥らせる(悪魔の輪)ことも見逃せません。是非とも、この悪循環を断ち切る必要があります。

    そのための方法をこの本は教えてくれます。自分が感じた不安や緊張から推理して、普段は意識しないくらいに隠れて根を張った自己否定の思い込みに気づき、その思い込みを払拭することで、より心地よく生活できます。人生にとても役立つ本です。

  • ワークシートが豊富で,これ参考にいろいろと応用できそう。
    解説も子どもが読んでも分かるようにできているし例も多い。とても良い本。

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