臨床心理アセスメント入門-臨床心理学は,どのように問題を把握するのか (臨床心理学レクチャー)

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  • 金剛出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772410441

感想・レビュー・書評

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  • 「日本特有の心理臨床学」として、深層心理学を敵対視している。
    まあ、たしかに。

    本来、ユング心理学などは実証的なアカデミズムとは馴染まないものだろうと思うが、河合隼雄という天才が登場してしまったために、京都大学という日本でも有名な国立大学が学問としてお墨付きを与えてしまった感がある。

    著者は、「生物-心理-社会」モデルを基に解説をしていくのだけど、結局それも仮説の一つに過ぎない。具体的な症例を挙げて、「こういう原因が考えられる」的な決めつけをしていて、傍から見れば"同じ穴のムジナ"かなあ。暗黙の裡に、"因果モデル"を前提にしているわけだしね。

    セラピストが一段高い立場から、問題のフォーミュレーションをして、それをクライエントに示し、というモデルは、一昔前のセラピーのような気がする。

    あと、参考文献に自分の著書ばかり挙げているのも気になった。訳書すら、原著者の名前を挙げずに監訳している自分の名前しか書いていない。これは品がないというか、研究者として大変礼を欠く行為だと思う。これでは単に自著の宣伝ではないか。

    そういう人間が臨床家として、一般のクライエントに会ってたりすると、その害が心配になってしまうんだよなあ。

  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190

  • 3024円購入2010-02-26

  • 体験する前は内容がよくわからない時があったが,
    実際に臨床の体験を経てから読むと,改めて大切にしないとならない
    ポイントが絞られて書いてあって勉強になる。
    各章ごとにおすすめの本も書かれているので,
    必要があればそれで補うこともできるので便利。

  • 下山先生の最近のご関心領域。

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著者プロフィール

下山晴彦(しもやま・はるひこ)…PART 1
跡見学園女子大学心理学部 教授 教育学博士
【主著】
臨床心理アセスメント入門 金剛出版 2008年
臨床心理学をまなぶ1 これからの臨床心理学 東京大学出版会 2012年
臨床心理学をまなぶ2 実践の基本 東京大学出版会 2014年
誠信 心理学辞典 新版(編集代表) 誠信書房 2014年
公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技術(編著) 医学書院 2016年
臨床心理フロンティアシリーズ 認知行動療法入門(監修・著) 講談社 2017年

「2022年 『公認心理師のための「心理支援」講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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