発達障害の早期発見と支援へつなげるアプローチ

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  • 金剛出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772416184

作品紹介・あらすじ

“発達障害”という言葉は知られるようになっても,その本質が適切に知られているとは言えない。
その特性が理解されないことにより,家庭では育てにくさから「何を考えているか分からない」「可愛くない」子どもと虐待を受けたり,学校では先生の指示が理解できず,「反抗している子ども」と誤解され,注意・叱責され,その意味が理解できず,ますます叱られるうちに,その症状が顕在化,悪化したりすることもある。そのうち,自己評価が低下し,自分の存在感が持てなくなり,心理的に追い込まれることもある。それらは,「からかい」「いじめ」「不登校」「ひきこもり」などにつながることもある。
また,職場では,嫌と言えないため,無理な仕事を引き受けたり,同僚や上司との人間関係で悩み,退社を余儀なくされる場合もある。こうした発達障害を抱えた人たちを支援するためには,障害の早期発見と正しい理解が必要になる。
本書では,発達障害児・者の支援に必要な発達障害の最近の知見と近接領域に関わる状況を,第一線で活躍する執筆者が提示する。

著者プロフィール

1945年,さいたま市生まれ。医学博士・薬学修士。北海道大学医学部卒。東京都東村山福祉園医務科長,東京都立梅ヶ丘病院院長,東京都立小児総合医療センター顧問等を経て,(一社)日本児童青年精神医学会監事,(一社)日本自閉症協会会長,(一社)日本発達障害ネットワーク理事長,(社福)正夢の会理事長,強度行動障害医療研究会世話人代表など。主な著書として,『発達障害の「本当の理解」とは』(金子書店,2014年),『発達障害 早めの気づきとその対応』(中外医学社,2012年),『専門医のための精神科リュミエール19 広汎性発達障害 責任編集(松下正明他総編集)』(中山書店,2010年),『図解 よくわかる大人のアスペルガー症候群 発達障害をつなぐ心を考える』(ナツメ社,2010年),『臨床家が知っておきたい「子どもの精神科」第2版』(医学書院,2010年),『発達障害の診断と治療』(診断と治療社,2009年),『日常臨床で出会う発達障害のみかた』(中外医学社,2009年),『子どもの表情・しぐさ・行動がちょっと変だなと思ったとき読む本』(主婦と生活社,2007年),『思春期のこころの病気――不登校,いじめ,キレる,ひきこもりなどに,どう対処すればよいか』(主婦の友社,2002年),『広汎性発達障害の子どもと医療』(かもがわ出版,2004年),『子どもの表情・しぐさ・行動がちょっと変だな?と思ったとき読む本』(主婦と生活社,2007年)。監修として,『これでわかる自閉スペクトラム症』(成美堂出版,2020年),子どもと家族のためのADHDサポートブック(成美堂出版,2022年),『発達障害のキーワードとキーポイント』(金子書店,2016年),『発達障害者支援の現状と未来図』(中央法規,2010年),『専門医に聞くアスペルガー症候群』(日本文芸社,2010年),『小・中学生の「心の病気」事典 気持ちがラクになる! 症状と原因がよくわかる』(PHP研究所,2009年),『AD/HD(注意欠陥/多動性障害)のすべてがわかる本』(講談社,2006年),『子どもの心の病気がわかる本』(講談社,2004年)。編集として,『ケースで学ぶ 子どものための精神看護』(医学書院,2005年),さらに共編として,『今日の精神疾患治療指針』(医学書院,2012年),『現代精神医学事典』(弘文堂,2011年),『自閉症治療スペクトラム――臨床家のためのガイドライン』(金剛出版,1997年),『知りたいことがなんでもわかる 子どものこころのケア――SOSを見逃さないために』(永井書店,2004年)。また,共監訳として,『児童青年精神医学大辞典』(西村書店,2012年),アリソン・マンデン他『ADHD注意欠陥・多動性障害――親と専門家のためのガイドブック』(紅葉誠一訳,東京書籍,2000年)。

「2023年 『児童期・青年期のADHD評価スケール ADHD-RS-5【DSM-5準拠】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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