罪を犯した女たち

著者 :
  • 金剛出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772417112

作品紹介・あらすじ

罪を犯した女性たちは、どこでどのように間違えて犯罪に至ったのか? 犯罪に走るまでの人生は、どのようであったのか? 自身が犯罪に走ってしまった、あるいは走っていることをどのようにみなしているのか? 犯罪をした自分をどう思っているのか? 本書では、筆者がインタビューを行って得た当事者の語りを紹介していく。いずれも、匿名を条件に公表する許諾を得、一般ではなかなか触れることが難しい貴重な資料である。
心理臨床家のうち、非行や犯罪に走る人にターゲットを当てている人はそれほど多くはない。自分の領域とは接点がないと思っている方もいるかもしれないが、疾患を抱えていることによる「生きづらさ」が非行や犯罪の促進要因になっていることもある。人として質を保った生活を送るためには、就労支援や住む場所といった多角面からの支援が有用であることを本書を通じて伝えたい。

感想・レビュー・書評

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  • 医学部分館2階書架 : 368.6/FUJ : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410170828

  • 13人の女性犯罪者(20~70代)のライフインタビューから筆者の考察を記した本。
    個別性があるので簡単には言えないが親の影響はあると思う。本書にあるとおりエリクソンの発達課題を外しているようにも思える。それにしても義父の性的虐待は惨い。犯罪を構成しない外道も多いことが伺える。
    被害者に対しての言及が僅少なところが特異というか犯罪者独特なものを感じた。

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著者プロフィール

早稲田大学文学学術院教授
1984年早稲田大学第一文学部卒業。1986年同大学大学院修士課程修了。1986年国家公務員1種試験(心理)にて法務省矯正局に入局。1992年米国テキサス州立サムヒューストン大学刑事司法学部修士課程修了。東京少年鑑別所をはじめ複数の少年鑑別所で非行少年の資質鑑別に携わるほか、矯正局専門官、法務総合研究所研究部室長研究官等を歴任し、2004年退職。2004年から現職。
[主な著書・訳書]
『薬物はやめられる!? 薬物離脱のためのワークブック』(財団法人矯正協会、2007年)
F.P.ウイリアムズIII&M.D.マックシェーン著『犯罪理論』(翻訳、財団法人矯正協会、1997年)
E.K.ライナソン著『犯罪・災害被害遺族への心理的援助』(翻訳、金剛出版、2008年)

「2010年 『困っている子を支援する6つのステップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野京子の作品

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