虐待にさらされる子どもたち―密室に医学のメスを:子ども虐待専門医の日常

著者 : ローレンスR.リッチ 溝口史剛

• 金剛出版 (2020年1月16日発売)

作品紹介・あらすじ

本書は決して難解な医学書ではありませんが、エンターテイメントに重きを置いた爽快な一般書でもありません。そこにあるのは虐待医療の黎明期から現在に至るまで、現場の実務者として第一線で関わり続けてきたリッチー医師を通して語られる圧倒的なリアルな物語です。本書で語られる物語は、日本でもここかしこで生じている問題でもあります。医療者にすらほとんど知られていない子ども虐待専門医の日常を追体験できる本書は、既に虐待が重大事態に発展してしまった子どもと家族を守るために、我々大人が何を学び、何をなすべきか、関係機関が真に協働することがいかに重要であるのかを、気づかせてくれるでしょう。また同時に、地域社会の総合力の欠如の結果生じると言わざるを得ないこのような事例の発生を防ぐために、現場の地道な取り組みこそが重要であることも明示しているのです。

感想・レビュー・書評

[東京大学医学図書館さんの感想 · 2020年9月7日]

9月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311477436

[岐阜聖徳学園大学図書館さんの感想 · 2020年7月6日]

岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00603767

子ども虐待は秘密のベールに包まれていることが多い。しかし，詳細な医学的分析により「その時何が起こったのか？」「誰がその行為を行ったか？」「なぜそのようなことが起こったか？」を明らかにすることもできる。その事実は，虐待を受ける子どもたちを減らすためわれわれに何ができるのか？　について考えるきっかけとなり，被虐待児が加害親になってしまうという連鎖を食い止めることにも繋がっていく。 （出版社HPより）