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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772420228
感想・レビュー・書評
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NHKがアタッチメントを謎に押し出してきたこの時期に、図書館の新刊コーナーで見つけたので読了。
愛着トラウマをもち回避(拒絶)型/不安(依存)型/恐れ型のアタッチメントスタイルに陥りがちな人……というよりは、愛着トラウマのために相手の言ってることを信じすぎたり信じなさすぎたりしている人というべきか、とにかくそういう人が心理療法を受けいれられるようになるための下地をつくるケアの方法を、手法を開発した研究者(心理療法家)本人が書いている。
下地とは具体的に、困ってるけど変化の必要性を認識していない段階の相談者(この段階にある、ということが重要)にとって、支援者が安全基地になることをさす。この』関係が築ければ、相談者のアタッチメントスタイルを徐々に修正し、アサーティブになるよう促していけるということのようだ。
アタッチメントスタイルが対人関係の基礎である以上、社会、家族を含む支援者、どちらの関係もそこに左右されるわけなので、何をするにしてもそこを修正するアプローチは必要なんだろうし、その手法として支援者がいったん安全基地になり、その後相談者の安定とともに離脱するということが可能ならそれがベストだろうなと思う。実例の引き方がわかりやすく、支援者の限界を知りながら果敢にアプローチする姿勢がとてもいいなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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