戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方: エコとピースのオルタナティブ
- 合同出版 (2005年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772603454
作品紹介・あらすじ
この本は、戦争をやめさせ、地球温暖化を中心とする環境破壊をくいとめる、新たな社会づくりの方法について述べたものだ。確かに大風呂敷だが、問題を解決していくには、大きな視点から問題の原因に迫り、その原因を取り除く方法を考えなければ解決できない。現象に踊らされても、対症療法以上のことはできない。さらに問題を解決していくためのストラテジーが必要だ。ただ問題を分析してみせるだけなら難しくはない。しかしそこから何ができるか、どういう可能性があるかを示せなければ実現には近づかない。全体状況は悪化している。まるでレーサーがコーナーを攻めるように、最短距離のラインをフルスロットルで切り込んでいかなければならない。
感想・レビュー・書評
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著者のオルタナティブな物の見方が大好きです。
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目から鱗がドバァーーーーーっと落ちました。ナイアガラくらいかな。ホント読んで読んで<(_ _)>
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分かり易い上に数値的なデータもあり詳細。且つ落とし込みどころが前向きな内容なのはこの手の本には珍しいかもしれない。(大抵はシンプルで薄っぺらでピースなだけか、逆に真っ暗闇な事実・データと批判だけかに留まるものが多い気がする) 「人々は悲惨過ぎる情報を受けたがらない」と書かれている通り 著者もそれを承知していて、読むに耐えられない内容にはならないよう心掛けたのかもしれない。それでも「戦争の被害者としてカウントされない犠牲者も居る」という事においては述べられている。「戦争を支持出来ない一番の理由はそこにある」と(人の存在が否定され無視されている事やそれが結局テロリストを量産する仕組みとなる事)、著者の反対理由はその非人道的な点にあるが、現実の問題点は戦争が巨大なビジネスであり、具体的にどういう原因でどこからの金が動いているかという事も分かり易く書かれている。世界一軍事費をかけているアメリカの国債購入国比率は日本がダントツの1位。日本の銀行から出ているので私達の預金は間接的にアメリカの軍事費となっていると(しかもその軍事費の使われ方は不透明…)。又、私個人は軍事費以上に原発を問題視しているので第2章の方が興味深かった。本書は東日本大震災が起きる前に出版されたものだが、「地震国に原発を建てる事自体が非常識」である事や地震等自然災害のリスクや健康被害のリスクだけでなく、経済合理的な面からも原発に無理がある事が解説されておりロジカル且つ非常に分かり易かった。
エコロジーにおいても「一人一人の意識を変えよう」などと簡単に済ませていないのが好印象。寧ろ「ライフスタイルを改善すれば解決する」は誤解で、その詳細はP56から記載されいるが 要するに「地球温暖化は家庭の責任」と言うのは無理があり、個人のやる気を失くさせているようでもあるという話。ヨーロッパ諸国のように環境税を活用してはどうか、「国民経済に大きな影響を与えるのは(環境税ではなく)地球温暖化の側ではないか」と。
第3章では家庭で出来る事も書かれているが、単なる節電の話ではなくエネルギーシフトの話。「キャパシタ」「ポリ乳酸プラスチック」等、聞き慣れない単語も多く こういうのがあるのかと思った。理系の人には楽しめる内容かもしれない。
「自然エネルギーへのシフトにおいて日本は遅れている」とよく言われている事についても他国と比べたグラフで見られる。
第4・5章はお金についての話で、断片的に聞いた事があった問題も流れとして分かった。「1日1ドル以下の収入で生活している」事と「貧しい地域」は必ずしも一致しない という点も納得出来て面白かった。身近な筈のお金の事・常識と思っていた事、意外と知らないままだったと思う。とくに郵便貯金の問題は非常に興味深かったので、別の本やネットからもう少し調べたいと思えた。
第6章は他の章で書ききれなかったものが書かれた、という印象で話の転換が多く少し読み辛かった。ただ「保険貧乏」の例を用いた「セキュリティー」という幻想の話は面白かった。
又、P156の9・11についての記載はさらりと書かれているものの衝撃だった。これも絶妙な情報量ではないかと思う。
全体的にそれぞれの話の情報量が絶妙だと感じた。例えば「劣化ウラン弾」についての記載(一般にはあまり知られていないが強力な武器で核ではないので日本の自衛隊も所有しておいる)、知らない読者には「なんだろう?」と疑問を抱かせ「とにかく子供が犠牲になっている」という事は分かる。(詳しく知りたい人はネットでも何でも調べればいい) 詳しく述べられると読むのが辛くなる凶悪な武器なので情報量としては丁度良いと思う。(入り口としても既に知っている人にとっても) -
新しい考え方を見つけられた。
自分でも実行できること(ちゃんと効果がある)が満載。銀行にお年玉を貯金するのはよくない!!
(07.8/21月曜) -
あまりにもストレートな題名で少し恥ずかしくなるが、内容は「どうすれば現状を打開できるか」ということだけに的を絞った非常に実践的な本。
この本のおかげで教えられたことは多々ある。
自分(または世の中)を変えたいという気持ちが少しでもあるのなら、読んで損はありません。 -
未読
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エコ、ね。
資源と金と戦争と。
考えること。です。 -
平和と環境のために、自分ができることを考える。そして、小さく実行していく。