公爵閣下の真珠姫 (クロスノベルス)

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  • 笠倉出版社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773088380

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    家族を亡くした玲於奈は、親類達に虐げられていた。
    ある雪の日、墓石に縋り死を願う玲於奈の前に、公爵家当主・オリヴィエが現れる。
    そして震える玲於奈を介抱してくれた。
    彼に請われて、玲於奈は公爵家で働くことに。その仕事は着物をまとい、健康的な生活を送ること。
    戸惑う玲於奈に、彼は微笑むだけだった。そして情熱的に繰り返される甘い囁きに流されるまま、玲於奈もオリヴィエを愛するように。
    だが彼が見ていたのは、玲於奈の亡き母の面影で……。
    けれど玲於奈は、この愛を失いたくはなかった。たとえ身代わりでしかないとしても

    ***

    葛西リカコ先生の美しい表紙に惹かれて購入。
    こちらの作品は十年前に小説ショコラに掲載されていた弓月先生の
    デビュー作を大幅加筆修正したものらしいです。
    弓月先生の作品は『蝶が溺れた甘い蜜』を読んだ事があるのですが、共通点が沢山あり、芸風が変わってないと言われるのも頷ける内容でした(笑)

    とりあえず、私がこちらの作品を読んで思った事は、作品の雰囲気や設定は凄く良いということ。
    『蝶が溺れた甘い蜜』を読んだ時もそうだったのですが、雰囲気や設定は凄く自分好みなんです。
    現実離れしてるけど、夢を見させてくれるような、ハーレクイン系のお話やシンデレラストーリーが好きな人ならまず楽しめるであろう内容である事は確かなんです。
    ただ、キャラクターにどうにも引っ掛かりを覚えてしまって読んだ後に少しだけモヤッとしたものが残ってしまうんですよね…。

    因みに蝶が〜の時は受けに引っ掛かりを覚えたのですが、今回は攻めのキャラに引っ掛かりを覚えてしまって、読み終わった後にうーん…^^;となってしまいました。
    東洋趣味が高じて受けに女性用の着物を着させるのはまぁ良いのですが、お人形扱いするのは流石に変態みたいで言い知れない恐怖を感じるというか何と言うか…(笑)
    更にまだ出会って間もない関係であるにも関わらず、受けが他の男に一方的に話し掛けられていただけで激昂、からの半ば強引にセックスの流れはいよいよ攻めが狂気染みているような気がして正直、ゾッとしてしまいました。

    そんな性格に難のある攻めだからこそ、発言にイマイチ説得力が感じられず、私には初恋をこじらせているように見えてしまって、どんなに違うと言っても受けを身代わりにしているような気がしてならないんですよねぇ…。
    要は攻めが信じられないんです!だって、純粋な愛情とは違う気がするし!
    ハッピーエンドだけど、この先、何かのきっかけで呆気無く二人の関係が終わってしまいそうな、そんな危うさみたいなものを孕んでる気がしてこの二人の関係を素直に喜べないんです…!(泣)

    まぁ、だからと言って決して楽しめなかった訳じゃないんですけどね。
    好きな部分も勿論あるのですが、自分が期待していたものとは少し違ったかな、といった印象です。(すみません…;)
    因みに葛西リカコ先生のイラストは作品の雰囲気に合っていて文句無しに素晴らしかったです。特に表紙がお気に入り!(*^^*)

  • 10年前のデビュー作と聞いて、ようやく納得出来ました。とんでもなく文章が拙かった…。
    同じページの中で繰り返される表現、体言止め、くどい言い回し。
    読みにくい…。
    他の作者さんのデビュー作を読んだことも勿論ありますが、このデビュー作は正直、大幅に修正したほうが良かったと思います。

  • 10年前のデビュー作+書き下ろし。
    10年前から芸風は変わってませんといわれたらしいですが、変わってません。それがいいです。
    不憫受、健在です。

  • 弓月さん初読み。
    葛西さんの美しいイラストに惹かれてジャケ買い。
    当たりでした♡
    両片想いですれ違い。
    年の差身分差体格差。
    もったいぶった言い回しがツボ。

  • 身分違いの恋。そして運命の恋。
    泣くとわかってた、そして泣いた。
    こういう胸がしめつけられるお話大好きです。
    真珠姫が幸せになってよかった。

    コミコミ特典小冊子は少し蛇足というか、オリヴィエの狂気を感じて少し不安になった。

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