モーセ山の四十日 後編

  • 近代文芸社
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773318944

感想・レビュー・書評

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  • 上巻はサウナ用としたが、なかなか読み終わらないので下巻の最後の2章は無理矢理高速リーディングで読んだ。小説としてはいまの読者には受けないと思うほどに描写が細かすぎて、スピード感がなかった。でも情報量としては多い。

    著者はアルメニア人の迫害を十分に調査して、史実に則って書いたと、あとがきに翻訳者が書いていた。

    モーセ山の40日の戦いで、アルメニア人のキリスト教各宗派は連携し、不満を押し殺して一致協力した。その中にあって人々が終末的な様相を呈する。最後の最後で自殺を奨励する予言者的な人が現れたという記述にはぞっとさせられた。人の混乱した様をよく描いた小説。

    感動的なのはリーダーのガブリエルの死を描いた最後の章。なかなかジーンとさせられた。(でも全体的に冗長なので星は四つ。)

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著者プロフィール

静岡福祉大学社会福祉学部 教授(2021年11月現在)

「2021年 『権利擁護を支える法制度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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