ブルガーコフ戯曲集 1 新装版 (日露演劇会議叢書)

  • 東洋書店新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773420265

作品紹介・あらすじ

第9回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞!(「ゾーヤ・ペーリツのアパート」)過酷なスターリン体制化で権力に屈することなく書き続けたロシア演劇界の鬼才ブルガーコフ(1891〜1940)。医師にして小説家・劇作家だった彼の風刺と諧謔に満ちた傑作戯曲集第一弾!欲望渦巻く狂騒の世界を鮮やかに描いた『ゾーヤ・ペーリツのアパート』、検閲と革命への批判精神をにじませた『赤紫の島』の二作品と詳細な訳者解題を収録。

感想・レビュー・書評

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  • ブルガーコフは戯曲でも上手い作家だと思う。
    革命と支配の風刺劇で、いつものように読み手を混沌とした世界に沈める描写力が光る。
    この戯曲でもあとがきを含めて読むと学ぶことが沢山ある。
    主に歴史的な面だけれど、ソ連がいかに貧困と厳しいルールに縛られて尚かつ革命とあり苦しい時代だという事が改めて分かったし、単に読み物としても非常に面白かった。
    次読む本は「劇場」。(ブルガーコフ)
    本作とセットで読むと良さそうかもしれない。

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著者プロフィール

1891年、キエフで生まれる。ロシア革命の動乱のなか、モスクワで文学活動を開始。1925年、長篇『白衛軍』を雑誌発表、短篇集『悪魔物語』を刊行するが、反革命的との批判を受け、戯曲も当局による上演中止が相次ぐ。失意の中、発表の当てのないまま 『巨匠とマルガリータ』『劇場』等の作品を書き続け、1940年死去。1966年に遺稿『巨匠とマルガリータ』が初の活字化、各国語に翻訳されて劇的な復活を遂げる。

「2017年 『劇場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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