日本を代表するデザイナー粟津潔の少年時代の記憶。独学で学んだ粟津にとって、街が教師であり、眼にした不思議やさまざまな出会いが題材であった。
1929年、東京都目黒区生まれ。絵画・デザインを独自に学ぶ。1955年、《海を返せ》で日宣美賞受賞。その後、トータルなデザイナー、あるいは美術家として、建築、文学、都市設計、博覧会設計、映画制作などを行う。2500点以上の作品群は、現在、金沢21世紀美術館のコレクションとなっている。2009年に死去。著書に『ガウディ讃歌』『不思議を眼玉に入れて』『粟津潔 マクリヒロゲル』(以上、現代企画室発行)など。2014年9月から、金沢21世紀美術館にてコレクション展「粟津潔 美術が野を走る」を開催。 「2014年 『すてたろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」