戦後50年—〈歴史に強いられた沈黙〉を破るために、近代日本が行なった植民地支配と侵略戦争の記憶をアジアの視座から描く、画家富山妙子の作品集。
神戸に生まれ、少女時代を旧満州大連とハルビンで過ごす。1950年代に画家の社会参加として、鉱山、炭坑をテーマにする。1970年代、韓国の詩人金芝河の詩をテーマとして、絵と詩と音楽によるスライド作品を自主制作するために「火種工房」を設立し、現在にいたる。金策による展覧会が韓国及び欧州各地で開催されている。著作に、作品集『Silenced by History』や自伝『アジアを抱く』などがある。 「2009年 『蛭子と傀儡子 旅芸人の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」