- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774127118
作品紹介・あらすじ
技法を知っただけではテストはできない!実践派を目指すあなたに贈る知識ゼロから学ぶテスト管理術虎の巻。
感想・レビュー・書評
-
読んでいるだけだとふーん、で終わってしまう。実際に使おうとすると色々足りない。しかし、これらをベースラインにして自身の進め方と照らし合わせて、言語化していく際には役に立ちました。
世の中に溢れる品質という言葉やツールに対して、前線のスペシャリストの考え方や使い方に触れられる本です。
たまにたちかえりたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テストをやる機会があればまた読みたい。
体系的に様々整理されているが、やはり経験がないとイメージが湧かない。 -
ソフトウェアテストの管理者向け
目次
<blockquote>第1章 テストとは?テストのマネージャとは?
第2章 テストのプランニング
第3章 テスト対象の分析とテスト設計
第4章 テストケースの管理
第5章 要求ベースのテスト
第6章 バグの管理(障害管理)
第7章 本当の品質とは(品質管理)
第8章 品質の足腰(構成管理、統合、ビルド)
第9章 リスク管理
第10章 テストチームの運営
</blockquote>
昔、というか、ちょっと前までソフトウェアエンジニアだった自分は、テストを効率よくやりたいって思ってました。
テスト工程は、もっとも時間のかかる工程だったからです。
でも、この本の内容は、ちょっと理論的だなぁ……と思っていました。
それもそうで、この本は、ソフトウェアテストを管理する人が、どのようにマネジメントすべきなのかというのがメインテーマだったからなんですな。
テストの手法とか、どうすればスピードが上がるかというより、どうすれば品質が向上するか、そして、スケジュールが滞らなくなるにはどういう事をすべきなのかということが殆どです。
参考になるというかも知れませんが、当時自分が読んだ限りでは、あまり参考にならなかったです。
人それぞれかも知れないですが……。
▽関連書籍
・<a href="http://mediamarker.net/u/kotaro/?asin=4798107093" target="_blank">知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト
</a> -
今回はデシジョンテーブルなどのテストケース作成のための技法ではなく(それは1冊目で、ということでしょう)どちらかというとテスト計画や、テストチームのマネジメントなどの話がメインです。
とはいえ、開発者視点でもいろいろ参考になりました。
特にリスク管理の章は面白かったです。 -
Good Enough Qualityという考え方。
筆者はてーげーソフトウェアといっているが、その定義は
・十分なベネフィットがある
・致命的な問題がない
・ベネフィットは十分既知の問題を凌駕するものである
・その時点において今後の改善、改良が現在より悪い方向に進む場合は行わない
というもの。品質を高めるのにやっきになってテストにコストかけすぎたり
リリース遅れたりして商機逃して赤字じゃあ意味ない。
(もちろん品質おろそかにしていいって行ってるわけではない)
----------------------------------
第1章~第6章
ソフトウェアテストを運営、マネージメントする上で中心的な業務となる、
テスト計画の立案、テスト対象の分析、テストケースの設計・作成・管理の、手法と考え方を、
事例に即してわかりやすく学ぶことができる。
ソフトウェア開発、ソフトウェアテストの予備知識と、
一定程度の開発・テスト実務経験が前提とされている。
第7章~第9章
第1章~第6章で示された中心的なテスト業務を踏まえた上で、
品質管理、構成管理、リスク管理といった、
テスト業務を運営する上で、さらに押さえておくべき、ポイントを学ぶことができる。
実務において役立ち、品質を向上させる多くのヒントが得られる。
第10章
テストチームの運営責任を担うテストマネージャが押さえておくべきポイントを学ぶことができる。
筆者の長年のテストマネージャ経験で培われた貴重なヒントが得られる。
----------------------------------
第1章 テストとは?テストのマネージャとは?
ソフトウェアテストとは「バグを見つけること」という定義から始まり、
テストチームを率いるテストマネージャに求めらる管理スキルにはどのようなものがあるのかを考察する。
第2章 テストのプランニング
テストの「憲法」ともいえるテスト計画の立て方を解説する。
踏むべき手順、必要な項目、陥りがちなミスなどを、実例を踏まえてわかりやすく説明している。
IEEE829(ソフトウェアテストドキュメント標準)のテストプランに沿いながら、
記載例を示しつつ各項目の要点を解説している。
第3章 テスト対象の分析とテスト設計
テストケースを作成する際に、いきなりテスト設計技法を使おうと思ってもなかなかうまくいかないことを踏まえて、実際にテストケースを作成する際に必要なプロセスを説明する。
テスト対象の分析、テスト設計の仕方、テストケースの作成方針の決め方を、
具体例を交えてわかりやすく解説する。
第4章 テストケースの管理
テストケースをきちんと書き、きちんと管理することはテスト活動のメインテーマであることを踏まえて、本章では、各種テストのテストケースの書き方、スケジュールの立て方、テストケースの管理の仕方の要点を解説する。
第5章 要求ベースのテスト
「要求が無ければ何のテストもできない」。
にもかかわらず、実際の開発現場においては要求のないプロジェクトも少なくない。
本章では、テスト可能な要求の書き方について解説する。
また、要求として記述があいまいになりがちな非機能要求に関するテストについて解説する。
第6章 バグの管理(障害管理)
バグ管理には「バグの追跡」と「バグの情報収集・分析」の2つの側面があることを述べ、考察を加える。
バグ報告の仕方、バグが発見されてから修正されるまでのライフサイクル、見つけたバグの分析事例、バグ管理ツールなどを解説する。
第7章 本当の品質とは(品質管理)
品質を管理するためには、品質に対する適切な定義と尺度が必要になる。
筆者は『Good Enough Qualityソフトウェア=てーげーソフトウェア』 という言葉を引き、
現実的かつ適切な品質の定義、尺度を考察する。
第8章 品質の足腰(構成管理、統合、ビルド)
システムの複雑化、増大化に伴い、構成管理体制がまずかったために起こるバグが増えていることを踏まえて、「構成管理上で起こるバグ」を見つけるための「構成管理テスト」と、
「ソフトウェアの統合で起こるバグ」を見つけるための「統合テスト」、「デイリービルド&スモーク・テスト」を解説する。
第9章 リスク管理
リスク管理はもっとも困難で重要なものであることを踏まえて、
ソフトウェア開発におけるリスクを
「製品品質に関するリスク」、
「テストチーム運営に関するリスク」、
「大規模プロジェクトでのリスク」の3つに分類して、考察する。
第10章 テストチームの運営
課、あるいは部としていかにテストチーム(品質保証チーム)をマネージするかについて解説する。
ゼロからテストチームを人員構成する際の要点、
お金に絡む仕事として品質コストの見積もりや、コストの減らし方、
チームメンバーの採用・面接の要点、メンバーのモチベーションの維持・向上、チーム内の良好な人間関係の維持、アウトソーシングの活用法などが述べられる。 -
同著者の「知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】」よりは専門的な印象を受けます。
上記の書籍に加えてテストチームの採用活動やメンバーのマネジメントなど、テストチーム運営に関する記述も見られます。
(私は全て目を通せていません、すみません。) -
ソフトウェアテストの必要性やどこまでやれば良いかなど簡単に記載されている。
ただ、少しもやっとしたまま終わってる印象。 -
米国とは異なる日本式のソフトウェアテストという鳴り物入りだったので、現場の生々しいところを期待したが、やはり理想論を抜けてはいない感じもある。
テストとは理想を追い求めることと言えなくもないが。
ソフトェアテストとは重要だが、現実には難しい(特に個人依存ではなく組織的には)ということは再認識できる。 -
テストチームなど、分業がしっかりしている中堅以上の本。零細企業では適用しづらい。
こう有るべきというのはそれなりにイメージしやすかったかなあ。。 -
テスト手法に限らず、コスト面やテスト担当者の採用方法まで幅広く書かれていて、興味深かった。
ある程度のバックグラウンドがないと、実感はわかないかも。