- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774136189
感想・レビュー・書評
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入門と題している通り、入門に適した内容だった。
よくある入門的な本では、データ構造とそれに関連するアルゴリズムを少し、といった限られた範囲を紹介するにとどまっている。この本は、各トピックをあまり深く掘り下げたりしない代わりに、幅広く扱っている。特にグラフィックスの章は、ちょっとしたコードで不思議な見た目の出力が得られることができて楽しいものだった。アルゴリズム自体の有用性よりも、こうした興味を惹かれる題材も入門には必要だと思う。他にも、数値計算の章が最初の方に置かれたりしていて、あまり見ない形式だと思う。これも興味を惹かれる面白い内容だった。
幅広く扱っている一方で、それぞれのアルゴリズムに対する考察は全く深くない。しかし、簡潔でわかりやすい。もし物足りないと感じたとしても、それは良い兆候ではないかと思う。まだ入門した段階なので、これから先どのように進むかのガイドラインとして活用できれば十分読んだ価値はある。
コードはそのままでは現実の使用に耐えうるようなものではない。プログラム本体とアルゴリズムが分離されていなくて、色んな所にprintfが埋め込んであったりする。それも完全に動作するプログラムを提供するためと、コーディング作法を学ぶ本ではなく、アルゴリズムを解説するためのコードだと割り切って読めば、そんなに気にならなかった。
あともう一つ欠点を挙げると、グラフィックスの章で使用している独自のライブラリがWindowsでしか使えない点。面白いところなので、macだから動かせないとかなるともったいない。もっともWindowsのAPIに対する薄いラッパーにすぎず、ここまで読み進められれば書き直すのは容易いとは思うのでそこまで問題ではないかもしれない。
2017年に第4版が出ている。大きな変更はなさそうだが、VS2017に対応している様子。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数値計算から、サーチ・ソートや、木構造やリストなどのデータ構造、パズル・ゲームに至るまで代表的なアルゴリズムを網羅して学べます。理論を学ぶだけでなく、各々にサンプルプログラムが載っているので、C言語を学んだことがあれば、この本に載っている演習を行うことで一層の理解を深めることが出来る点がおすすめです。(電子情報工学科)
配架場所:工2号館図書室
請求記号:007.64:Ka72
◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2002662434&opkey=B147995622505718&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0 -
短大のときに編入試験に向け勉強していたときに、准教授から推奨された。
大学入学後も、とてもお世話になっている。
色々なアルゴリズムの本を読んだが、これが一番わかりやすく、役立った。 -
かれこれ10うん年前になってしまうが、僕が大学入学したころに独学書として購入した。当時、情報処理第二種の受験勉強用に購入したのかもしれない。(忘れたよ・・・)
この本はC言語を使って基本的なアルゴリズムを1つについて2,3ページの小さな粒度で丁寧に教えてくれる。ソート・サーチ、再帰、データ構造など大変参考になったものだ。
今の若いプログラマの皆さんは、アルゴリズムというものをどの程度勉強されてきているのだろう? クラス設計などはバリバリできても、基本的なアルゴリズムを知らない人もいないだろうか?
上流ばかりを目指して、下流を疎かにしていないか?
下流を知らずして上流など語れるわけも無いわけで、その辺のステップは下積みとしては必ず踏むべきだと僕は思う。
こんなことも分からずに設計とかセキュリティとか言わないで欲しい、ぐらいのレベルである。
最初から最後まですべて読破しなければならないものではないが、情報処理技術者を目指す初級SEかPGの方なら机の横っちょにでも置いておいて損の無い本であろう。 -
去年だったか、パソコン甲子園に向けて勉強していたときに友人に貸してもらった本。
ユークリッド互除法やモンテカルロ法はじめ、再帰、ソート、ハッシュ、木。リストなど、基本的なアルゴリズムを網羅している。
最近ハッシュによるパスワード認識プログラムを作ろうと思って、再び借りた。
読みやすくまとめられていて、入門に良いと思う -
C言語によるアルゴリズム入門書。基本的なアルゴリズムを学ぶ。