Subversion入門 (エッセンシャルソフトウェアガイドブック)
- 技術評論社 (2010年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774142463
感想・レビュー・書評
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「TortoiseSVN」の解説。
【書誌情報】
『Subversion入門』
著者:佐藤竜一
シリーズ:Essential Software Guide Book
2010年5月26日発売
A5判/272ページ
定価2,838円(本体2,580円+税10%)
ISBN 978-4-7741-4246-3
在庫:なし
本書は,バージョン管理システムとして現在広く使われているSubversionについて,初歩から解説した入門書です。Subversionクライアントの使い方から始まり,サーバの構築/運用/管理まで解説しています。必ず知っておきたい機能,よく使う操作を厳選して紹介していますから,「すぐに使えるようになりたい」「ひとまず最低限の使い方をマスターしたい」という方にもお勧めです。独習書としてはもちろんのこと,開発現場における新人向けのテキストとしても最適の1冊です。
こんな方におすすめ
・ソフトウェア開発の仕事に携わっている方
・ソフトウェア開発者を目指している方
・バージョン管理システムに興味のある方
https://gihyo.jp/book/2010/978-4-7741-4246-3
【目次】
注意事項・補足情報 [002]
はじめに(2010年4月 佐藤竜一) [003]
目次 [004-009]
序章 Subversion Bootcamp
0-1 作業コピーの作成
0-2 ファイルの編集
0-3 ファイルの追加
0-4 ファイルの移動
0-5 ファイルの削除
0-6 ファイル名の変更
0-7 コミット: リポジトリへの反映
0-8 アップデート: 他者の作業の取り込み
0-9 えっ? たったこれだけ?
1章 「バージョン管理」という考え方
1-1 バージョン管理って何?
最も原始的なバージョン管理――バックアップコピーを作る
バックアップコピーの問題点
バージョン管理システムによる問題の解決
バージョン管理システムの限界
1-2 バージョン管理システムのアーキテクチャ
リポジトリ
作業コピー
ツール
サーバ
1-3 バージョン管理システム「Subversion」
なぜSubversionなのか
TortoiseSVN:Windows用クライアント
2章 1人で使うSubversion
2-1 リポジトリの作成
2-2 作業コピーの作成
リポジトリからのチェックアウト
リビジョンとは何か
リポジトリと作業コピーの関係
2-3 作業コピーで作業する
ファイルをリポジトリに追加する
ファイルの内容を変更する
アトミックなコミット
ファイルを移動/削除/名称変更する
2-4 履歴を使ってできること
履歴と差分の確認
作業コピー中のファイルとの差分の確認
WordやExcelのファイルに対する差分確認
変更の取り消し
2-5 リポジトリの直接操作
リポジトリブラウザでの操作
リポジトリ内のファイルを表現するURL
2-6 リポジトリの内容をエクスポートする
3章 Subversionでチームを効率化しよう
3-1 「ファイル共有」の問題点
3-2 リポジトリへの接続
3-3 他者による変更を作業コピーに反映
アップデート時の状況
複数人で作業する場合のコミット
コミット前には作業コピーの内容をチェック
特別なリビジョンの表現: HEADとBASE
3-4 同一のファイルに対する変更の発生
3-5 変更の競合とその解消
競合が発生する状況
手動で競合を解消する
一方の変更を無条件に受け入れる
バイナリファイルの競合の解消
3-6 他者による変更を確認する
3-7 ロックによる競合の回避
ロックの考え方とそのデメリット
Subversionにおけるロックの基本
ロックのチェックと横取り
3-8 作業コピーのクリーンアップ
3-9 リポジトリの移動に対応する
3-10 特定のリビジョンに名前を付けてみる
タグ付けの前準備
タグ付けの実際
4章 ブランチとマージ
4-1 ブランチという考え方
ブランチとトランクの関係
ブランチの作り方
ブランチでの作業
4-2 マージによる変更の反映
マージという概念
作業コピーのアップデートに伴うマージ
ツリー間でのマージ
4-3 マージの実際
すべての変更をマージ
マージ範囲はどのように決定されるのか
変更を選択的にマージ
選択的にマージする場合のマージトラッキング
ブランチの再統合
競合の解消
4-4 ブランチとマージのベストプラクティス
リリースブランチ
大きな修正には修正用ブランチを使う
ブランチの利用は最小限に
5章 Subversionサーバを作ろう
5-1 ネットワーク上でのリポジトリの公開方法
5-2 Apacheによるリポジトリの公開
リポジトリの作成
リポジトリの公開
5-3 さまざまなアクセス制御
ベーシック認証を利用したアクセス制御
ダイジェスト認証を利用したアクセス制御
パスワードファイルの準備
ダイジェスト認証の設定
5-4 LDAPを使ったアクセス制御
LDAPサーバの準備
LDAPサーバへのデータの登録
LDAPサーバの情報を利用したアクセス制御
5-5 読み込み/書き込み権限の設定
5-6 パス単位にアクセス権限を付与する
パスベースアクセス制御の有効化
パスベースアクセス制御の基本的な設定方法
グループの定義
すべてのユーザを示す「*」
5-7 複数リポジトリの公開方法
SVNParentPathを利用する方法
リポジトリを1つ1つ公開する方法
6章 高度な話題
6-1 ファイルを一括してリポジトリに登録する
6-2 属性
属性の操作
属性変更の競合
Subversionが利用する属性
リビジョン属性
6-3 フック
フックスクリプトの準備
フックスクリプトのテンプレート
フックとリポジトリの相互作用
メール送信用スクリプトmailer.py
イベント
7章 リポジトリの管理
7-1 リポジトリ構成の検討
1リポジトリnプロジェクト
1リポジトリ1プロジェクト
7-2 管理用ツールsvnadmin
create
dump
hotcopy
load
lslocks
pack
rmlocks
setlog
setrevprop
upgrade
7-3 リポジトリのバックアップ
単純なコピーによるバックアップ
svnadmin hotcopyによる一括コピー
hot-backup.pyによるバックアップ
バックアップの確認
7-4 リポジトリのダンプとロード
リポジトリの内容をダンプする
ダンプからの復元
svndumpfilterによるパスのフィルタリング
7-5 複数リポジトリの同期
svnsyncの考え方
svnsyncによるミラーリングの実現
svnsyncの利用における注意点
付録
A-1 TortoiseSVNのインストール 246
TortoiseSVNの入手
TortoiseSVNのインストール
日本語用言語パックのインストール
基本的な設定
A-2 GNU/LinuxへのSubversionのインストール 258
Ubuntuへのインストール
CentOSへのインストール
CentOSでSELinuxを有効にしている場合
A-3 コマンドラインからの使い方 265
索引 [268-271]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SubversionというよりはTortoiseSVNの使い方に重点が置かれている。Windowsであれば,ほぼTortoiseSVNにお世話になると思うのでそれはそれで問題ないと思う。
Subversionのサーバーの立て方と,リポジトリの管理の章は個人的に不要だったので未読。マージ周辺は他書でコマンドラインの使い方は一通り見たが,TortoiseSVNでの扱い方はよく知らなかったのでためになった。もちろん一通り,ブランチ,タグの扱いや,競合の解決など解説がある。
file:///と3本スラッシュが必要な理由は初めて知った。
※Subversionにおいて,コマンドラインでの使い方を知りたい場合は本書籍でないほうがよい。 -
実用は業務で習えばいいというのが率直な感想です。
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仕事でSubversionを使うことになったので、一通り理解+リファレンスとして使えるものと思い、読んでみました。前半が基本・概念的な内容、後半は応用・管理者向けの内容。後半部分については実践しながら理解するかなー
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tortoiseSVNを使った解説が多かった。
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バージョン管理システムであるSubversionの概念とTortoiseSVNの操作方法が分かりやすく説明されている。Subversionの入門書として読んでおくと一通りのことは理解できます。
目次
1章 「バージョン管理」という考え方
2章 1人で使うSubversion
3章 Subversionでチームを効率化しよう
4章 ブランチとマージ
5章 Subversionサーバを作ろう
6章 高度な話題
7章 リポジトリの管理