マネして完成! 事業計画書 ~10業種36の事例で事業計画のまとめ方がよくわかる (Biz得)

制作 : ドリームゲート 
  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774164632

作品紹介・あらすじ

事業計画書の表紙から最後のページまでを一つひとつ追いながら、事業計画書の枠組みや事業計画書を構成するパーツについて解説します。10の業種ごとに事業計画書のダイジェスト版を紙面に掲載。それぞれの業種での事業計画書の押さえどころを「キモ」として紹介します。事業計画書と切っても切り離せない融資。「融資を引き出すためには」という視点から事業計画書の磨き方を解説します。事業計画書を活かすシーンとして、個人投資家やVC、社内などへのプレゼンがあります。それらの場面でポイントとなることをまとめています。

感想・レビュー・書評

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  •  具体的な事業計画書の事例は興味深かったが、それぞれの内容は薄く、これで本当に金融機関はお金を貸してくれるのか、疑問に思った。

     正直いいますと、10の事業プランのうち一つが成功すればそれはかなりの幸運。事業計画を立てても、まったく役に立ちません。開発において予測外のことが起きたり、アテにしていた売上がまったく上がらなかったり、逆に人気が出すぎてシステム側がパンクしてサービス停止に追い込まれたり、始めてみないとわからないのが消費者向けのインターネットサービス事業です。
     何のために事業計画書が必要なのか。それは、ご自身がやりたいビジネスに自分以外の人間を巻き込むために必要なのです。事業パートナーであったり、銀行であったり、投資家であったり、開発をしてくれる技術者であったり、自分一人ではできない個所を補う人が必要です。あなた以外のメンバーは、なぜ、あなたを助けなくてはいけないのか、その理由がわかれば協力してくれますし、わかならなければ、ただ話を聞いてその場を立ち去るだけです。
     とくにインターネットサービスは、いままでにない新しいことにチャレンジしようとしますので、やろうとすることの想像がつきません。口から夢を語っても、何の話をしているのか相手は理解してくれません。だからこそ文書に落とし、見える化して相手の共感を得る必要があるのです。
     
     資金調達におけるNG集
    ・事業計画上で営業利益がなかなか黒字化しない
     通常、決算が2期連続赤字の場合、金融機関は融資を控える傾向にあります。最初からコストを多くかけるのではなく、小さな規模で、できる範囲で進めながら1円でもよいので黒字化することを心がけましょう。
    ・納税の概念がない
     キャッシュフロー表に納税のことを記載している経営者とそうでない経営者では、事業に対する認識に大きな開きがあります。利益が出たらきちんと納税し、納税後の純利益から十分に返済できるような計画をつくるようにしましょう。
    ・事業計画上で債務超過となっている期間が長い
     債務超過となっている企業には、金融機関は投資をしません。計画の段階であっても債務超過となるような事業計画は立案しないように注意しましょう。

     事業計画書10のチェックポイント
    ①実現不可能な計画や売上高を掲げていないか?
    ②すぐにマネされないよう対策を考えているか?
    ③対象とする客層を極端に絞り込んでいないか?
    ④事業を稼働させるスタッフを実際に確保できるか?
    ⑤流通・販売方法を無視していないか?
    ⑥特許や商標、著作権などを侵害していないか?
    ⑦事業計画書が専門的になりすぎていないか?
    ⑧事業計画書が膨大になりすぎていないか?
    ⑨書くべき内容の比重を間違えていないか?
    ⑩プレゼンテーションとの役割分担を意識しているか?

     投資家の「YES」を導き出すために
    ①想いがなければことは動かない
     ・人の心に刺さる事業の使命(経営理念)を掲げること
     ・自分がつくった事業計画に熱意と誠意を込めること
     ・事業計画の前に、人として信頼できる人物であれ
    ②実現可能性の壁を越える
     ・数字は事業計画の核の一つ。数字の根拠となる与件にリアリティがあるかどうか
     ・そのビジネスが市場に受け入れられる具体的な根拠はあるか
    ③必ず目を付けられる「成長性」
     ・高い成長性が見込める事業であるかどうか?その根拠が明確であるか?
    ④プレゼンテーションの時間は限られる
     ・使う言葉を磨いていく。伝えたいことはシンプルにわかりやすく端的に。
    ⑤最後は人対人
     ・いい加減な説明は一切しない。一つのごまかしがすべてを崩す

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