星空に魅せられた男間重富 (くもんの児童文学)

著者 :
  • くもん出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774319339

作品紹介・あらすじ

家業の質屋をつぎながら、儒学も学んでいる重富は、ある日、星を観測する医者麻田剛立と出会い、ほんものの天文機械のとりこになる。少年時代、重富は渾天儀をひとりでつくったことがあるからだ。剛立の天文塾に入門すると、重富はそこで生涯の友高橋至時と出会う。西洋天文学を学び、夢中で天文機械を研究した重富は、世界一正確なからくり時計「垂揺球儀」を完成させる。そして、重富は、至時とともに「寛政の改暦」を果たすことになる。

感想・レビュー・書評

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  • 最高です‼彼の生き方は無理がなく、心のままに動いて来た結果すばらしい人々との出会いがあり、儒教の教えが彼を縁の下の力持ちにしてきたのではないか。また、工夫ができ技術があったことで、さらに飛躍していく。いずれにせよ、考え方次第で人は変わる。人間関係も変わる。今に通じる。

  • 夏休みに入り、夜空を見上げて夏の星座を見つけたくなる季節ですね。200年前にも現代の私たちと同じく星空に心馳せる人がいました。間重冨と言う人です。町人に生まれながら西洋天文学を学びさまざまな天文機械を製造し、のちに世界一正確なからくり時計『垂揺球儀』を発明した人物です。商人でありながら幕府の天文方御用まで務めるまでになります。日本の天文学や暦学の発展に人力を注ぎ 伊能忠敬や佐藤一斎とも関わりがあり興味深い人物です。

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著者プロフィール

鳴海 風(ナルミ フウ):1953年、新潟県生まれ。東北大学大学院、愛知工業大学大学院、名古屋商科大学大学院それぞれで工学修士、博士(経営情報科学)、MBAを取得。1992年『円周率を計算した男』で第十六
回歴史文学賞。2006年日本数学会出版賞。『円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦』(くもん出版)が第六十三回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書。主な著書に『算聖伝 関孝和の生涯』(新人物往来社)、『江戸の天才数学者』(新潮社)、『美しき魔方陣』(小学館)、『ひらけ蘭学のとびら』(岩崎書店)などがある。

「2022年 『遊歴算家・山口和「奥の細道」をゆく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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