やねうらたんていモリー (クモ、ガブリ!じけんのまき)

  • くもん出版
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本棚登録 : 89
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774327525

作品紹介・あらすじ

屋根裏のヤモリ探偵、モリーの事務所に、
クモがたべられたという情報が入る。
クモがやられるのはもう3匹目。
モリーは娘のジュニアといっしょに、捜査にのりだす。
ヒキガエルの親分の聴取、まちのうわさのききこみ、
現場の調査・・・そのとき、モリー親子におそいかかる影が!
はたして、屋根裏の平和は守られるのか?
みどころは、クールなモリーと、助手であり娘のジュニアの絆。
そして、屋根裏の街の緻密な世界観と、超個性的な住人たち。
ハードボイルドなのに、親子でワクワク楽しめる!
コマヤスカンがおくる、ちょっと辛口、新感覚の探偵絵本!

感想・レビュー・書評

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  • 細部の描き込みが半端ではないコマヤスカンさんの絵本。

    今回はヤモリの探偵モリーが、3匹のクモを食べた犯人を探す。おまけにヒキガエルの親分ドン・ゲーローのおたまじゃくしも一匹いなくなっている。
    おたまは無事なのか。また犯人は何者なのか。

    展開は荒唐無稽。それもまた愉快なのだけれど、とにかく各ページの絵を見るのが楽しい。

    例えば「やねうら」の街並みも細かい。
    雑居ビルの室内まで描かれている。どこかに物語の伏線が描いてあるのだろうなと思いつつ、ストーリーはどうでもよくなって絵に見入ってしまう。
    アシタカグモの殺人現場ならぬ殺グモ現場に、クモの脚が転がっていて、それが白チョークで囲まれているのには笑った。

    繰り返し読む(見る)に耐える絵本。

  • 出てくるキャラクターがどれも個性的でおもしろいし、お菓子の空き箱やらを加工して作ったであろう屋根裏の世界にも引き込まれる。

    いかにも怪しいヒキガエルの親分は実は子供想いで…?そこ!うしろにいる!!ここに隠れてるね、などと子供と盛り上がりながら繰り返し読めます。

  • なんていうかシュール。車、足で動かすのねw

  • 屋根裏の“クモ、ガブリ!じけん”に挑むヤモリの探偵モリーと娘のジュニア。
    ヒキガエルの親分ドン・ゲーローやおたまぼうやのビリーのキャラクターも物語の世界を深め、モリーとジュニアの父娘の会話に親子の愛情を感じてほっこりする。サラッと「こどもが おおきくなっても、おとなは いつまでも、こどもだって おもってるのさ」と娘に言えるクールな探偵カッコいいなぁ。
    6歳息子は犯人当てられずだったが、「手動じゃん!」と探偵親子の愛車がおもしろかった様子。ジュニア発案の大胆な犯人確保&解決法には「えぇっ…」と絶句していたw

  • 5歳〜。
    細かい描き込みで屋根裏に広がる世界を素敵に表現。作者の描く絵本は、何度も何度もじっと眺めたくなる。ストーリーは男の向きかな。
    あのキャラは、ジャバのオマージュなのかな?

  • シュールなかんじで、面白い。

  • おどろおどろしい絵本だ(汗)

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著者プロフィール

1967年生まれ。三重県在住。愛知大学文学部卒業。大学では美術部に所属。「子どもの本の専門店メリーゴーランド」絵本塾で絵本づくりを学ぶ。『あっぱれ! てるてる王子』で、第30回講談社絵本新人賞、『新幹線のたび~はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断~』(講談社)で第43回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。『新幹線のたび~金沢から新函館北斗、札幌へ~』『決戦! どうぶつ関ヶ原』『トーキョー ドリーム マラソン』(以上、講談社)『ドングリ・ドングラ』(くもん出版)など大パノラマの中に丁寧に描き込まれた細やかな描写が魅力的な作品を多く出している。

「2021年 『フライングメジャー号 世界一周 空の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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