歴史ごはん 信長、秀吉、家康たちが食べた料理: つくって、味わい、歴史を知ろう
- くもん出版 (2020年1月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774330594
作品紹介・あらすじ
歴史人物たちが食べたかもしれない料理を、身近な素材・器具でつくることができるレシピが20品目。歴史背景や食文化をわかりやすく紹介し、関心や興味を高めます。
感想・レビュー・書評
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歴史上の人物たちが食べたかもしれない料理を、身近な素材・器具でつくることができるレシピ20品目。歴史背景や食文化もわかりやすく紹介している。
サブタイトルに「信長・秀吉・家康たちが食べた料理」とあるが、これは誤解を招きそう。
この三人の武将たちが(それも一堂に会して)登場するのはわずか4ページ分だ。
実際は縄文時代から戦中の代用食まで載っている。
画像もテキストも多く載せられ、調べ学習の糸口になるような知識も盛りだくさん。
気になった箇所から探索に入るのも良し、食欲をそそられたレシピから作ってみるも良し。
材料も調理器具も、今あるもので無理せず出来そうな物ばかり。
味の濃いものが多い市販品に比べ、どれも素材そのものの味や香りを噛みしめるタイプの料理だ。
物足りなく感じられるかもしれないが、美味しいものを食べるのが目的ではない。
その時代のひとたちの食べ物を食べてみることで、当時の暮らしに思いをはせたり、その料理の生まれた背景を想像してみたり、歴史に興味をもってみること。
この場合の「食」は、「他人の靴を履いてみること」なのだ。
まぁこの言葉は「アラバマ物語(To kill a mockingbird)」の中にあったものだけど。
今昔物語に登場する「芋粥」の「芋」は、私たちが考えるサツマイモではない。
薄く切った「山芋」を、ツタの樹液を煮詰めた「あまづら」という甘味料で煮たもの。
食後に出されたもので、いわばデザートのような扱いだったらしい。
このレシピでは、「あまづら」の代わりに「ハチミツ」を加えている。
・・このように、入手しやすい材料に置き換えてあるのでご安心を。
鎌倉武士は一日に玄米五合食べたとか、上杉謙信の兵糧丸(携行食)が妙に唾液が出てきたり(笑)、千利休のあみだした「おもてなし」の甘味・ふのやきを作ってみたら驚くほど
甘かったり、春日局が竹千代(のちの将軍家光)のために考案した七色飯の凝り具合に感嘆したり、江戸の庶民の「かてめし」が想像以上に栄養豊かで美味しそうだったり等々。
ある意味「体験する読書」だった。
男子も女子も、味を調整しつつこの際やってみるが良いのだ。
シリーズで図書館にあるので、全部読んでみたい。 -
日本史の時代別に、その時代の料理と20のレシピを紹介。
小学校高学年児童向けだが、大人が読んでも面白い内容。
・縄文時代 ・弥生時代~古墳時代 ・飛鳥時代~奈良時代
・平安時代 ・鎌倉時代 ・室町時代~戦国時代
・安土・桃山時代 ・江戸時代 ・明治時代~大正時代
その時代の様子、食材と調理の概要とレシピ。カラー画像豊富。
チャレンジとして、炊飯、手作り味噌、戦時中&戦後のごはん。
写真提供と主な参考文献有り。
昔の人々はどんなものを食べていたのかを教えてくれる本です。
食文化のみならず、農業技術や調理器具、調理方法の発達、
食材や調味料の変遷等も分かり易く簡潔に書かれています。
小学生向けと侮るなかれ。奈良時代にレタスが伝来してたなんて、
知らなかったし~。
蘇やいもがゆ、汁講、かてめし等、文章だけとカラー画像有りと
では、理解度が違います。七色飯が実に美味しそう。
しかも身近な材料でのレシピがあるのも、良い。
料理してみたくなります。
社会科(日本史)だけでなく、食育の観点からも良い内容です。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745243
こちらのコメント欄ではお久しぶりです!
藤原道長と言えば、当時の最上級国民ですよねぇ。
さぞや贅沢...
こちらのコメント欄ではお久しぶりです!
藤原道長と言えば、当時の最上級国民ですよねぇ。
さぞや贅沢も出来たかと思いますが、この本には載っていないのですよ。
平安時代にスポットをあてた2巻目に記述があるかもしれません。
ああー!今は休館でした・涙
滞在は無理でも貸出だけさせてほしいのですが・・残念です。
そちらはいかがですか?
早くこの閉塞感から抜け出したいものですね。
>シリーズで図書館にあるので、全部読んでみたい。
このバイタリティ、見習いたいです。
知的貪欲さ。大事...
>シリーズで図書館にあるので、全部読んでみたい。
このバイタリティ、見習いたいです。
知的貪欲さ。大事ですね。
今は、「蘇」がブームですよ。
牛乳でこしらえるらしいです。
とりあえず、僕のご先祖様は武士だったらしいので、白ごはんを食べ終えたら沢庵とお茶でお茶碗を器用にきれいにする作法を身に付けるところから始めたいですね。
コメントありがとうございます!
わぁぁ、嬉しいなぁ。ようこそいらして下さいました。
その後お変わりはあり...
コメントありがとうございます!
わぁぁ、嬉しいなぁ。ようこそいらして下さいました。
その後お変わりはありませんか?
はい、この本には飛鳥・奈良時代のレシピとして「蘇」も登場します。
牛乳は薬の一種とされていたので、医療を司る「典薬寮」という国の機関が管理していたそうです。
平安時代には、毎日2.3リットルの牛乳が皇室に納められたのだそうで。
改革のエネルギーの元が牛乳だったと思うと面白いですよね。
夜型さんのご先祖様は武士でしたか!
確か沢庵一枚残すのでしたっけ?お寺さんで教えてもらったことがあります。
私ももう一度ちゃんと覚えて来ますね。
バイタリティ、あるんですかねぇ、自分では分かりません。
知らないことがいつでも山ほどあって、その分学べるから幸せだと思ってます。
ここで先ずアウトプット出来ますし・笑
夜型さん、ありがとうございました。