- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775306321
作品紹介・あらすじ
本書はハイパーボリアの大魔道士エイボンが遺したといわれる魔道書『エイボンの書』の再現を試みたものである。C・A・スミス、リン・カーターが遺した『エイボンの書』の一部に、リチャード・ティアニー、ローレンス・J・コーンフォード、ジョン・R・フルツといった作家陣が新たな作品を提供し、クトゥルフ神話大系の研究者ロバート・M・プライス氏が編纂した、新しい切り口でのクトゥルフ神話アンソロジーだ。『エイボンの書』はハイパーボリアに生きた魔術師たちの記録、エイボンの逸話、永劫の過去から現代までのクトゥルフ神話的歴史、魔術・儀式的素材などを収録した禁断の書である。
感想・レビュー・書評
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エイボンの書――それは、かつてこの星に在った大陸、ヒュペルボレイオスにいた魔道士エイボンとその弟子によって綴られた魔導書である。当時に伝わっていた異形の神話や邪悪な呪文の集大成で、一説にはあの『ネクロノミコン』から欠落している知識も内包されているらしい。本書はその魔導書の現代語訳を試みたものである――という体のアンソロジー。
カルトブックと言うだけあって、一定以上の神話知識がないとちんぷんかんぷんだが、TRPGの資料には本書から引用された記述もあるので、よりディープな楽しみかたをしたい人にオススメしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔術師エイボンの生涯と、彼が住むハイパーボリア大陸の
魔術師や怪奇に纏わる短編を集めたアンソロジー。
淡々と語られるので、ある程度クトゥルーに慣れ親しんだ人向けである。
呪文や魔方陣も載ってたりする。ちょっぴり嬉しい。 -
今までのクトゥルフ系専門書とは一味違った一冊。
ラヴクラフトの世界を堪能した方には面白いかもしれませんが、入りたての方は「これって本当にクトゥルフ神話と関係あるの?」と首を傾げる部分が多いかもしれません。
掲載されている話の一個一個が面白いので、個人的には好きです。 -
星が甘いのはなんとなく。
パスティーシュともパロディともつかない愚作ばかりでがっかり。
本家C.A.スミスの全集を出してくれないものか。