ダークブレイズリプレイ第三作。
私にとっては、システム完全無知の状態で、最初に触れたのがこの本。
…と言えば、本作を既読の方は、「ああ…(同情or羨望)」という目で私を見てくれるかもしれない。
それくらい、玄人向けの一冊という印象でした。
まず、TRPGとは、リプレイとは何ぞや? という説明はばっさりオミット。
また、ゲームシステムや世界観、用語についての説明も比較的少なめで後出し気味。基本を理解するのに支障はないが、ゲーム進行がボドゲライクで独特気味で、戦闘ルールもベタという感じではないので、やや戸惑うかもしれない。
そして何より特徴的なのが、私の知る市販リプレイの中ではトップクラスの変態度!
エロネタ、汚ネタ、遠慮なし! まあこれは冒頭で明記されてるんだけども!
ちょっと一例を拾うだけでも、たとえば「『中古』車戦車隊」というネーミングの元。これは彼らの搭乗するシャーウッド(ハウルの城の樹木版みたいなもの)が中古だからというのに加え、「乗員が全員女だから」。で、そのシャーウッドの名前は「ピンクローバー号」。終始そんなノリ。プリウースさんは不憫。
ツボる人にはツボるんだろうが、個人的にはちょっとイマイチ。あそこまで大っぴらに中古中古言って「その場のノリであって悪意はないんです」は通らんだろうよ…w
というわけで、「悪ノリ」が許せる人向けのリプレイ。
リプレイは二本収録。おまけで二本目のリプレイのシナリオが付属。
以下超ネタバレ。
一本目:某遺跡にあると噂されるベルモン鉱石の探索・回収を依頼されたPCたち。しかし彼女らを謎のシャーウッドが襲った。人類が危機にある昨今、シャーウッド同士の私闘は厳禁だ。誰が何のために?
気まぐれな動力源(ドライアド)に翻弄されたりぶん殴って言うことを聞かせたりしつつ、探索を進める彼女らは、同じ依頼を受けた別のシャーウッド乗りに会い、遺跡にはダークエルフがいることを聞く。彼らと別れ、しばしののちに再会したとき、彼らは物言わぬ死体となっていた…。
その後実際にダークエルフに出会ったPCたちは、彼らが「ジャンビエ隊」という者たちと結託していることを知る。ベルモン鉱石を使った遺物を回収し、帰途につくPCを、行きに襲ってきたシャーウッド、ジャンビエ隊が狙う。しかし彼女らは温存したドライアドの特殊能力を駆使し、無事に追手をまくことに成功。報告を聞いた警備隊の手によって、ジャンビエ隊は討伐されたのだった。
二本目:新規PC加入。常識人枠の有能なブルマっ娘。遺跡だと思ったら巨大なモグラの体内でした! セストダリアかわいい。PCたちは色々とひどい目にあうが生還。
具体的に? うっ、頭が…