Audible利用(0h56m)
朗読:佐々木 健
※『シャーロック・ホームズの建築』(北原尚彦 文、村山隆司 絵・図)で、事件の舞台となった建物の間取り図や俯瞰図を見ながら聴きました。
田舎の大きなお屋敷で起こる愛憎渦巻く事件もいい(?)けれど、都会の片隅で知らぬ間に極悪人による事件が展開されていたというエピソードもドラマチックで好き。
悪事の片棒を担いだ少年給仕のその後が気になる。
参照した間取り図は、事件現場となったロンドンのとあるテラスハウスのもの。一階は医院スペース、二階は依頼人トレヴェリアンと同居人ブレッシントンそれぞれの居住スペース。
ベイカー街221Bもそうだが、一つの住まいを他人とシェアしている場合の間取り図は一段と楽しい。
このトレヴェリアン宅には、他に少年給仕や使用人、料理人も住んでいるようで、これまでなんとなくイメージしていたよりもずいぶん大きな住まいだった。
今回の間取り図上では詳細な描写は省かれていたが、屋根裏にあるらしい使用人の寝室や、給仕や料理人の領域だという「ダウンステアーズ(=半地下)」も、どんな雰囲気か覗いてみたいなと思った。
このような英国の建物では、半地下フロアのある構造が一般的なのだそう。外を歩く人の脚が見える窓があり、光が差し込むようになっているとのことだけど、どの程度明るいんだろう。間取りで見る分には面白いのだけど、湿気や寒さ、匂いのこもり具合など、実際的な面が気になる。