MBA的発想人 (PanRolling Library 11 仕事筋トレーニング No.2)
- パンローリング (2008年3月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775930472
感想・レビュー・書評
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成果の出せるビジネスマンになるための考え方が書かれている。全体を通して気軽に読める内容となっている。新聞記事に突っ込みを入れその背景を考える点や、仮定条件を疑うなど実践していきたい。
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◆著者はエッソ石油、ボストン・コンサルティング、シティバンクなどを経て、現在はゴマ・ホールディングズ社長。本書ではMBAホルダーの強さを“考える”ことで磨き上げられた発想力であるとしている。昼食の選び方や新聞の読み方、読書法などを題材に、頭のトレーニング法も紹介している。
◇ややこしい問題は、面倒くさがらずに少し時間をかけて、問題をバラバラ分解してみよう。とにかく、これが問題の真因だと自分が納得できるまでしつこく丁寧にバラバラにしてみる
◇具体的には、集めた成功事例がどうして成功しているのかその理由、つまり「why」と、その事例の成功要因を使って、あなたの会社であれば何ができるのかといった内容、「so what」について考えてみることが、新しいアイデアを生み出すために必要なアクションになる
◇とにかく、持ちネタは考えついたその場で使い切ってしまおう。そうすれば、また次に向けて考えようと思うものだ
◇きちんと仕事をこなすのは当たり前。そのうえで、さらに相手をびっくりさせるような価値を付け加えることが不可欠 -
「どんなに時間をかけても生産性は逓減していく」
追加投下資本と生産量の関係は必ずしも比例せず、逆に同じ料の投下資本における単位当たりの生産量は減って行く。
「過去の事例類型化→成功事例抽出」
「アイデアは人に話す」
背景1行、アイデア内容1行、その根拠1行の情報で事足りる。
「オプション出しがきちんとできれば、行程の半分は終了」
いくつかの評価基準をもとに各オプションを評価し決定。
「なにも考えずに情報収集するのは時間の無駄」
背景にあるロジックを見抜き、それを腹に落ちるレベルまで納得して吸収し、そこから使える示唆を抽出する。
例:なぜシェアNo1になることが必要なのか。きっと、その業界では今後シェアNo1の企業が販売チャネルを寡占できる業界構造に変化する事が予想されていて、また膨大な商品開発費用を捻出する為には売り上げ規模の確保が不可欠。 -
[ 内容 ]
昼食の選び方や新聞の読み方、読書法などの身近な事柄を題材に挙げ、読めばすぐに取り組める“頭のトレーニング法”を満載。
経営方針や担当職務が変わろうとも揺らぐことのない、あなた自身のビジネス力を育てる術を体得してほしい。
[ 目次 ]
第1章 「MBA的思考術」(成功するため、楽しく生きるためには、頭を使って考える;ややこしい問題は“バラバラ分解”で解決する ほか)
第2章 「MBA的課長術」(部下からの“報連相”は3つのポイントにまとめる;何でも時間をかければよいってわけじゃない ほか)
第3章 「MBA的自己研鑚術」(新聞を斜め読みして、切れ味鋭いロジックを鍛える;知識を意図的に芋づる式に増やす方法 ほか)
第4章 「MBA的自己実現術」(MBA流自己紹介で自分自身をよく知ろう;“あなたブランド”をマネジメントしてみよう ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
◆著者はエッソ石油、ボストン・コンサルティング、シティバンクなどを経て、現在はゴマ・ホールディングズ社長。本書ではMBAホルダーの強さを“考える”ことで磨き上げられた発想力であるとしている。昼食の選び方や新聞の読み方、読書法などを題材に、頭のトレーニング法も紹介している。
◇ややこしい問題は、面倒くさがらずに少し時間をかけて、問題をバラバラ分解してみよう。とにかく、これが問題の真因だと自分が納得できるまでしつこく丁寧にバラバラにしてみる
◇具体的には、集めた成功事例がどうして成功しているのかその理由、つまり「why」と、その事例の成功要因を使って、あなたの会社であれば何ができるのかといった内容、「so what」について考えてみることが、新しいアイデアを生み出すために必要なアクションになる
◇とにかく、持ちネタは考えついたその場で使い切ってしまおう。そうすれば、また次に向けて考えようと思うものだ
◇きちんと仕事をこなすのは当たり前。そのうえで、さらに相手をびっくりさせるような価値を付け加えることが不可欠
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課長に求められるMBA的発想とは?
というテーマだが、課長でなくともすべてのビジネスパーソンに必須のスキルが満載だった。
世界標準のビジネスパーソンになるためには当たり前の内容だろうが、おそらく日本のビジネスパーソンの9割は実践できていないスキルではないだろうか。
・着任してすぐに結果を出す。
・自分の専門分野でない領域でも付加価値をつける。
・ビジネスパーソンとしてのキャリアアップを実現するために自己研鑽をする。
・そして豊かな家庭生活と仕事を両立する。
これらを実現するためのエッセンスが含まれた良書である。