- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776210238
作品紹介・あらすじ
"なんで急に辞めたり休んだりするのかわかった。
職場の若者に気を使うストレスが減った。
部下が相談してくれるようになった。
…扱いにくい若者に悩むオトナから納得の声が続々!
30年以上、若者の働き方を研究してきた第一人者が教える
職場の若者のトリセツ
ヨコ社会、意味づけ、タイムパフォーマンス重視が当たり前!
「SNS村」で生きる若者に、これまでの職場の常識は通用しません!
・ バリバリ働いて40万円稼ぐより、そこそこ働いて20万円でいい
・ 「コスパ」の悪い飲み会、残業はNO!
・ 大きな売上をゲットするより、「お客さんが喜ぶ」ことが大事!
・ 出世してプレッシャーを背負うよりも身の丈にあったポジションで自分らしく働きたい
・ 目立つエースにはなりたくないけどベンチ要員も嫌
・ どんな暴言よりも「時間を奪われる」ことが最悪のパワハラ!
・ 石の上に三年なんていられない! 修行するより仲間とコラボして結果を出したい
・ 「自分的には普通にアリ」…はっきり白黒つけたくない
そんな若者と、どう向き合えばいいのか?
オトナがわからない若者の心の中を徹底解剖!
<若者との付き合いが楽になるコミュニケーション術が満載>
・ 褒めは質より量! 小さな「いいね!」をたくさん押す
・ ダメだしよりも「合ってるよ」「確かにね」の肯定感が大事
・ 「怒りの境界線」を先に示しておく
・ 自分の苦手なことや弱点はどんどんオープンにする
・ 役職や肩書きで呼び合うのはやめる
etc
"
感想・レビュー・書評
-
良かった。的確。
プチ褒め。量より質。
感想というアウトプットを求めること。
叱るときは、叱るからの褒め。ツンデレで言わないとダメ。
フォーマットを求めたがる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
職場の後輩の離職が続き、タイトルに惹かれた。
若者が望むことを、丁寧に解説してあった。
よくわからないと決めつけず、特性をこちらが理解して対応する、今までの固定観念は通用しないことを念頭に置くことが大事かと。
「オトナが若者の方に降りて行くほうが、今の面倒くささを軽くするための近道」
押し付けではなく、近寄ることが結局自分を楽にする。→プチ褒め、プチ感謝
会社、社会全体も時代の流れと共に若者にアジャストする必要がある、そもそも自分だけのせいではないと気付かされた。 -
おじさんの私には地味におもしろい。
全部が本当かはわからないですが、こういう世界があるんだなーと -
突然辞めようとしている若者として、「ふーん、ちゃんと分かってるのか確かめてやろうじゃん」と思い手に取った。かなり理解されてた。内容は退職動機ではなく、オトナと若者間のコミュニケーションについてが主。本書で挙げられているような関わり方を上司にされたらさぞ居心地がよかろうが、若者はもう少し表出してやれよと、若者ながら思った。
-
若者側として
やっぱり、納得いくものもあったし、これは自分では無いなと感じるものもあった
世代が育ってきた環境によって大体同じような考えが生まれてしまうことに納得がいった
他の人と一緒はなんだか嫌だが、結局は若者思考に陥っており世間の理不尽さなどを許せないでいるのはブレないなと思った -
今時の若者は、、という普段何気なく話題に上がってくる若者の考え方や時代背景について理解を深めることができた。
納得感、共感度の高い1冊! -
☆3.85
現職を辞めたい訳ではないが、若者当事者である自分の気持ちを言語化して客観的に見れたら面白いかなと思い購入しましたが、中々面白かったです。
私は割と郷に入っては郷に従えと思っているので特に不満は無いが、昭和の考え方を未だに持ち合わせているおじさんには叩きつけたい一冊ではあると感じました。 -
いわゆる若者と、いわゆる大人を対立して書いた本。ざっくりと二項対立させているだけなので、それぞれがどんな人なのかと言う定義付けがされていない。
両者はこんなにも立場が違うのかと思う。自分はどちらかと言うと若者、だけれども若者完全理解できるわけではない。
終身雇用のマネージメントは、本来のマネージメントは別物。 -
メンバーシップ型雇用はマネジメント力が必要なかったという部分に共感する。
-
「勉強をする意味なんてない」「どうしてそんな面倒なことをしなければならないのか」「どうでもいい」「やる気が出ない」ーーーーー
令和4年1月現在、私は、自分より10歳年下の子供たち35名を生徒にもつ、とある田舎の高校教諭である。
自分もつい最近まで彼らと同じような心境でいたはずなのに、いざその気持ちを理解しようと試みると、汲み取ることができない。自分の思うような行動をしてくれず、腹が立ち、感情的な指導になる。
そんな負の連鎖を断ち切りたく、本書を手に取った。子供たちの心情とその背景を理解したい一心であった。
結論から言うと、今を生きる若者と、たくさんの経験を積んできた年配者は、違う。考え方も、生きる目的もはっきりと違う。ただしそれは、生きてきた時代が大きく異なるためであり、それにより価値観が異なるのは、至極当然なことなのである。
初めに、若者たちはスピーディで変化の速い時代を生きている。疑問があればすぐに調べ答えを見つける。今の教育が「思考力・判断力・表現力」を高めさせようとしているように、知識はあくまでベースで、それらをどう活用するかが彼らにとって本質なのである。
対し年配者は、答えを与えられない時代を生きてきた。その中で自らがゼロから考えて、時には周囲と連携を図りながら、逞しく生きてきたのである。
このようにそもそもの前提が異なるのだから、特に仕事の場面で歪みが生じるのは当然のことであろう。
さらに若者たちは会社というコミュニティに重きを置いていない。SNS時代を生きる彼らにとって、様々な就労スタイルがあり、自分らしく生きることが素晴らしいというのが常識なのである。年配者との歪みが積み重なり、限界が来ると退職に結びつきかねないだろう。
そんなすれ違いの中でどう若者たちと関わっていくか。私が強く納得したのは大きく2点ある。
1つは、若者たちの欲求が何かを理解するということだ。マズローの欲求5段階説によると、ヒトの欲求は5段階に別れており、一つづつ満たされ上位欲求に達する。もっとも下位に位置するのが生理欲求、順に安全欲求、社会欲求、承認欲求、自己実現欲求である。このうち現代人は十分な資源に恵まれているため生理欲求と安全欲求は初めから達成されている。したがって若者たちはその分社会欲求(すなわち、どこかに所属していたいという欲求)と承認欲求(誰かに認められたい)が肥大しているのである。このことを理解していないと、「こいつら、外見ばっかり気にしてめんどくせえ」になりかねない。
2つ目は、上記のことを理解した上で、一般的なマネジメントセオリーに結びつけることが、若者と和解していくために必要ということである。
それは①信頼関係を築く、②心理的安全の提供、③内発的動機付けを図る、という手法である。
この3つを達成するためには、まず指導者自身が素を曝け出し、安心感を与え、また本人が築けていないような長所を見つけ出すことが必要である。それにより若者は、自分の力を十二分に発揮し、かつ向上心を持って活動できるようになる。
先人の知恵や教訓を与えるだけではダメなのだ。
繰り返しになるが、若者と年配者は違う。だからこそその違いを分かち合おうとしないことには解決の糸口は見えない。
これから先の社会はさらに変動し続けることと思うが、年齢に関係なく、変化に対応していくことができる人間に育てていきたいと強く感じる。