我慢して生きるほど人生は長くない

著者 :
  • アスコム
3.65
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本棚登録 : 1862
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776211778

作品紹介・あらすじ

心療内科医が教える「他人に振り回されず」、
「自己肯定感を保つ」生き方。
今の自分のままでもっと楽に生きるための28 のこと

感想・レビュー・書評

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  • 著者は自分の領域を侵されるのと自分が相手の領域に踏み入ってしまう「ラインオーバー」というのを強調している。読んでいて分かるには分かるが自分を変える事は不可能に近いのでは?

    いい子で育った、我慢して努力していい学校いい会社に入った、そういう生い立ちだから身についてしまった感覚があるならば反対もあるだろう。根っからの悪、非常識、思いやりがない、周りを気にしない…などなどそういった人に立ち向かえるかというと無理だ。いつだって正義より悪が強いじゃん!!

    本書を読んでいて、パワーをもらえるどころか逆に「自分って無力だ」とネガティブに陥った。この本をどうしようもない相手が手に取る事はないし、「ラインオーバー」など一生気付かない。そもそも公平でない関係性が生まれる理由ってなんだろう?心理的な付き合い方の話というより、仕事なら会社の目的を理解していない(できない)相手だから…家庭なら楽な表現してしまうけど価値観の相違…と自分は考える。複雑だな、現実を受け止めるか環境を変えるか。

    本書とは全く関係ないけど、仕事に行き詰まった時にネットで「善は急げ」の反対がある事を知って気持ちが軽くなった。反対は「悪は延べよ」。状況が悪い時は少し手を止めて離れてみたらいつの間にかいい方向に転じているかもよ。闘わずに一旦逃げてさ。仕事が溜まっていたって、毎日スパっと帰ろう!

    周りは意外と、適当に、いい加減に仕事してるんだからさ。

    • soralioさん
      アンシロさん、コメントありがとうざいました。ソラリオと申します。

      本書の感想を共有頂き、一部でも同じ意見を持つ方に出会えて感動です。
      ...
      アンシロさん、コメントありがとうざいました。ソラリオと申します。

      本書の感想を共有頂き、一部でも同じ意見を持つ方に出会えて感動です。
      アンシロさんの感想も読ませて頂きました。

      >>パワーをもらえるどころか逆に「自分って無力だ」とネガティブに陥った。
      こちらの内容に少しクスっとしてしまいました。本当にその通りで、本書の作者は選択肢があり、本当に無力な者には選択肢が無い。
      選択肢の無い状況下における我慢が本当に苦痛で、作者はこの状況下まで行ってないと思いました。
      また、選択肢の無い状況というのは自身の環境ばかりではなく、自身のマインドにも関係があると思っており、少しずつ環境を変えるながら自身のマインドを変化を及ぼせるようなヒントがあればと思い、本書を手に取りました。
      結果的には他人様の本でした。笑
      2023/12/08
    • アンシロさん
      ソラリオさん、こんにちは、コメント嬉しいです。あまりにまとまりのない感想で、お恥ずかしいです汗。

      多数の方が高評価をされているのですが、自...
      ソラリオさん、こんにちは、コメント嬉しいです。あまりにまとまりのない感想で、お恥ずかしいです汗。

      多数の方が高評価をされているのですが、自分は「ん?そう??」という感じでした。本書はスタートから難しい事を要求してくるなと思ったり…。居酒屋の隣の客にうるさいと強く注意された話は言い方がどうであれ素直に受け取るしかないような笑。

      選択肢が複数ある人、全くない人…その表現が分かりやすく的確で、とても共感できました。
      2023/12/08
  • 『我慢は美徳 というのは、
    他人に我慢してもらったほうが都合がいい人たちの勝手なルール』

    という箇所を読んで、
    どっぷり辛〜い過去を思い出してしまいました···

    引越にともない、新しく就いた職場にて。
    待ち受けていたのはパワハラな直属の上司でした。

    些細なことで気にくわないことがあると、
    みるみる顔が赤くなり怒鳴り始める。
    一方的に激昂シャワーを浴びる日々。

    時には書類を私に投げつけることも。

    と思えば、突然のガン無視。
    何を話しかけても応えてもらえない。

    その上司の部下は、何人も泣きながら辞めていったそう。
    私も当然辞めよう逃げようとしたけども、
    強力に引き止められました。

    結局その上司が転勤になるまでの4年間、ほぼ毎日そんな日々を過ごしました。

    朝、乗る通勤電車に、なかなか乗れなくて、
    何本も駅のホームで電車を見送ったりして。
    職場に行くのが憂鬱で。お腹も痛いし。

    でもお金貰ってるし、
    我慢しなくちゃいけない。
    なんて自分に言い続けながら働いてました。

    もう十数年以上前のことなんだけど、
    あの頃の気持ち、まだ覚えてるなあ〜

    で、
    本書の中で書かれてることに、
    思わず
    うっ!
    となりました。

    お金は苦労や我慢の代償というのは、一切関係ない。
    時間や労働力、能力や生み出した価値に支払われるもの。

    そう···そうなんだなあ···
    この言葉、あの頃に出逢っていたらよかった!

    そしてこの本のタイトル
    『我慢して生きるほど人生は長くない』

    身をもってこの言葉の意味を実感。

    辛いしんどいという自分の感覚、
    ちゃんと気づいて、
    自分を大切にしないとね。

    自分の子どもには、
    絶対おんなじような体験をさせたくないぞ!
    と強く思いました。

  • 他人と自分との境界線、頭と身体から出される要求の違い、人からの評価と自分の本当の気持ち。
    これらを意識して過ごせれば確かに楽になれると思う。中々実践は難しいけれども。 
    我慢して生きるほど人生は長くない、そう考えるような歳になってきたのでこの本に書かれているように自分の感覚を大事に日々を過ごせれば良いと思う。

  • 自分と他人の境界線はあいまいだと生きづらくなる。他人のルールや価値観、要求を押しつけられないようにしよう。
    頭からの声を優先せず、身体からの声を無視してはいけない。
    自分を信じて自分を大事にすること、自分軸で生きていけるのが理想。
    自分はダメだと思ったときに、この本を読めば、少しは前向きになれると思う。

  • 明日がくる保証は、誰にでも平等にない。
    私が大切にしている考えです。受け売りですが…

    かと言って人生100年時代と言われる世の中。
    まだまだこれからの方が長そう。24歳で精神疾患を経験して良かったと思う。
    自分に自責傾向があると受け入れることができたし、私の苦手な人は他責傾向があるんだろうな。
    ずっとダメな自分を変えようと思ってきたけど、そうじゃなくてダメな部分を受け入れることが大事なんだそう。

    職場の人間関係や家族との関係に悩んでいる人におすすめ。
    私はまず、NOを言える人間になろう。
    そしてラインオーバーに気を付けながら自分がありのまま生きられる自分の物語を探そうと思う。

  • 文字通り、我慢をしないで生きることを説く。
    とかく日本人は、真面目で、耐えることを美徳とするところがあるが、もっと素直になりなさいと言うこと。
    付き合いや罪悪感も不要。

    罪悪感と言えば、交渉の際によく使われる心理テクニックとして、「最初はとんでもない要求を出してわざと断らせ、相手が罪悪感を抱いたところで本当に通したい要求を提示する」というものがあるようだ。

    職場においても、罪悪感は、不公平なトレードに利用されがち。有給をとるのも、自分の仕事が終わったらさっさと帰るのも、本来は当然の権利のはずなだが、罪悪感にさいなまれる。
    私たちが抱く罪悪感は、実際には他の人からネガティブな感情を向けられることへの恐怖であると意識すること。

    また、気持ちがおちこんでいるときには、絶対に重要な意思決定はしないこと。
    かと言って、ハイの時も気を付けるべきだろう。

  • 自分が知らず知らずのうちに、他人や社会からの評価をもらおうとしていると言うことに気づかされた本だった。
    この本がいいなと思ったところとして、社会で生きるうえで、合理的・効率的であることの必要性も認めつつ、そのうえで自分のルールで生きることの重要性やそのための方法をバランスよく書いてあったことがとても良かった。
    自分は小さい頃からの刷り込みで、自分の気持ちよりも他人の評価を自然と気にしてしまってるんだろうな、と読んでいてじんわりと感じることが出来た。
    また、完璧主義であることも再認識出来たので、適度なポンコツでいいんだということを、忘れずに過ごしたい。
    まだまだ解像度が荒いが、本当に自分がやりたい、なりたいと思っていることが何なのか、今後考える必要があると思わせてくれた一冊だった。

  • 確かに自己肯定感は、「自分が肯定する」ものであって、「他者の評価によって肯定感を充足する」ものではない。
    人生色々あったが方がおもしろい。

  • 休職中、父に勧められて読了。

    心療内科医の方による、楽に生きるためのポイントがまとまった一冊。
    自他の間の境界線を作り、自分の領域を守り、我慢しすぎず、自分のルールに基づいて自分の物語を生きられるようにする。
    嫌なことからは逃げて良い。もっと自分に甘くていい。

    「何事も頑張らなければならない」と自分を追い込みがちな私にとって、肩の荷が下りる考え方が盛り込まれている本書は、良い心の薬になった。

  • 我慢していた結婚生活から別居を決意し9年。
    別の人と恋愛が始まったものの、やがてある疑惑が浮上するも我慢して続けること9年中6 年。

    つらい状態を「つらくない」「この程度はまだ耐えられる」と、環境から飛び出すよりラクだと考え、人に伝えず我慢しているうちに自分の欲求や気持ちがつかめなくなる。
    これは心に蓋をしているだけに過ぎず、本来の感情は蓋の下でたまり続け、徐々に圧力を増し、いつか必ず爆発する。

    自分でも認識していたが、数ヶ月前に爆発してしまい、正にその通りだと1番感じた部分。

    更には我慢することで自分に得られるメリットがあるかどうか、期間が決まっているか?
    そうでないなら自ら結論を出し、Noをつきつけたほうがいい。

    まるで占い師のような助言。

    自分にとっての心地よさ、生きやすさ、自分が1番大切だと再認識できる一冊。

    また「思考の外在化」=紙に書き出すこと
    20数年ぶりに日記を書き始め、書き出すと、もやもやの正体が明確になり、すっきりする。こちらも図星。

    巻末に「あなたの『安心』の土壌を育むことに少しでも役に立ち、本来の可能性を発揮する一助となることを強く願っています」と書かれている。

    数ヶ月前、前述の爆発した際に「わたしが安心するにはどうしたらいい?(何をしてくれるのか)」と聞いたら、とんでもない答えが返ってきた。安心の土壌とは真逆。

    この著書を読み、かなり強くなれた気がし、結論もほぼ固まってきた。

    わたしにとって貴重な1冊となったことに感謝したい。

    2023,2,3〜11 5時間26分

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著者プロフィール

明星大学人文学部福祉実践学科准教授。社会福祉士。大正大学人間学部人間福祉学科社会福祉学専攻卒業、高知県立大学大学院人間生活学専攻博士後期課程修了。病院のソーシャルワーカー(MSW)、高知県立大学社会福祉学部社会福祉学科助教を経て現職。著書に『〈社会福祉〉実践と研究への新たな挑戦』(共著・新泉社)、『これならわかるスッキリ図解 障害者総合支援法』(共著・翔泳社)などがある。

「2023年 『障害福祉に関する法律・支援・サービスのすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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