木のすきなケイトさん: 砂漠を緑の町にかえたある女のひとのおはなし
- ビーエル出版 (2015年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776407225
作品紹介・あらすじ
ケイトは、森のなかで遊び、木がともだち。木の勉強がなによりすきでした。けれど、大きくなって木のない砂漠の町にくらすことになり…。ケイトはどうしたでしょう。これは、ほんとうにあった木の大すきなケイトさんのおはなしです。
感想・レビュー・書評
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1881年、女性で初めてカリフォルニア大学を卒業したケイトさんことキャサリン・オリヴィア・セションズ。砂漠の南カリフォルニアで教師を経て園芸家になり、町を緑化していく。ちゃんと研究した成果だし、協力者もいっぱい募ったのだよ。立派な人。絵も美しい。
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アメリカ、カリフォルニア州のサンディエゴ。
動物園やシーワールドが有名で、パームツリーが通りに並ぶ、海と緑に囲まれた自然豊かなイメージだが、かつては砂漠のような土地だった。
19世紀半ばに生まれたケイトは、北カリフォルニアの森で育った。
大学で自然科学を学び、教師としてサンディエゴにやって来たが、近くの公園は名ばかりで、何もない打ち捨てられた状態であることに心を痛める。
そして、2年で教師を辞め、園芸家として公園の緑化に努める。
彼女の努力で、サンディエゴは緑あふれる街になり、やがて彼女は「バルボア公園の母」と呼ばれるようになる…。
「ダーウィンと出会った夏」のキャルパーニアを彷彿とさせるケイト。この時代の話を読むと、人々の自然科学への熱の高まりがよく描かれていることに気づかされる。2020.5.27 -
女性の植物研究者の先駆。
好きを究めて、社会を動かすまでに。 -
こういう人がいたのは知らなかった。特に手紙を世界中の植物学者に書いて種を送ってもらうところが感動ポイント
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実話。絵本だからかとんとん拍子に成功したように描かれているが、当時の女性の地位や偏見を思うと、頭が下がる。そこまで好きなものに出会えずにきたが、せめて、そういう人の邪魔をしない人間でありたい。
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何事も諦めていては何にも始まらない。
1本の苗木から、砂漠が緑の土地へと変わっていく。
それは、諦めない心があったから、どうしてもそうしたいという心があったから。
もちろんそれは、学問と知識に支えられたものなのだけど。 -
ケイトは森のなかで遊び、木がともだち。木の勉強がなによりすきな女の子です。どろんこになって女の子が森に遊ぶなど、考えられない時代でした。カリフォルニア大学をはじめての科学の学士をとった女性として卒業したケイトさんは、教師となって、サンディエゴで働くことになりました。赴任してはじめてみたその町は、なんと、木がほとんどない砂漠の町だったのです!
1857年、サンフランシスコに生まれ、園芸家として生きた女性、キャサリン・セションズ。サンディエゴにあり、膨大な種類木々や草花で有名な、現在のバルボア公園の原型をつくった女性です。自分の夢を信じて生きたケイトさんの半生を描いています。 -
ノンフィクション
こんな女性素敵です
大好きなものに生涯を捧げるのは素晴らしい -
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