大正ロマンチカ 8 (ミッシイコミックス Next comics F)

  • 宙出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784776739371

感想・レビュー・書評

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  • 栞さんの事で明が落ち込んでいることに気がついて
    「早く元気におなりなさい わたしの子リス」
    とエリーゼ様が言ってくれるのが優しい。

    レイが「誰かを想って突き進むことも
    勧めずその身を引くこともどちらも愛だと思うがな」
    と佐伯さんに言うからこそ響くと思うし
    普段なんでもなさそうに見せているレイが
    己を信じて最善を尽くした結果が最悪に終わることは儘あると言っていることが切なくなる。

    明がずっと味方だと言ってくれるのも良いし、
    吹っ切れてダメ元で追いかける佐伯さんが恰好良かった。
    見ず知らずのおじさんが顔色が悪いと心配してくれて
    「おぶってやろうか?」と言ってくれるの滅茶苦茶優しい。笑
    栞さんと会えた時、事情を知らないのに
    おじさんたちが拍手してくれるのも可愛い。
    こういう知らない人たちの純粋な好意、
    「がんばれよにーちゃん!!」という言葉に泣けてくる気持ち、とても良くわかる。

    何があっても味方でいるのは難しいし
    それだけで乗り切れることだけでもないけれど
    味方だよという言葉は本当に心の支えになるものだ。

    許されないことは不幸でも、2人でいる幸せに比べたら
    どんな不幸も些細、
    「世界に背くのも案外やってみたら楽しいかも」
    と栞さんが思えていることが良かった。
    佐伯さんには天然を装いつつ、
    実は行くのが嫌で電車を降りたと明に言う栞さん。
    こう見えて、明とはまた違った方向性で強い人だ。

    藤間に依頼された修理品を返す際、
    器が贋作であることは言わない佐伯さんの考え方が好き。
    実は箱も贋作で、それを藤間は言わないのも曲者。

    エマは明のことをちゃんと見て認めてくれていて
    彼女の立場から思いやった上でレイに苦言を呈するのが良い。

  • ハラハラ・ドキドキ先の読めない展開。
    障害の多い恋ゆえ一筋縄ではいかないです。
    また新たな謎の人物も現れて!? といったところで引き。

  • 身分の差もだけど、一度結んだ姻戚関係も障害をもたらすのね。でも後者はなんとか勘当という形でおさまったかな。佐伯くんはノロケながら生活を送るがいいよ。問題なのは公爵と明。こちらは本当に身分の差が大きすぎて。葉山とエリーゼ、もうここでくっついちゃいなよ!そして、最後に出てきた浅井。彼は滝川廉とどういう関係?孤児院出身になるのか?

  • 佐伯と栞さんの恋の行方と、明を狙う怪しげなイケメン登場で波乱の予感。泣きながらもレイのためにマナーレッスンに励む明の姿がいじらしい。縁側で明の膝枕でくつろぐレイの姿とか日本家屋で過ごす夜に怖がる姿とか可愛かったな。葉山さんと王女様の関係も気になる。恋に発展したりするのかな?あの2人も好きだわ〜

  • 今回はなんと言っても
    総二と栞さんの許されない恋の行方です。

    幼馴染のふたりは、まだ無邪気だった頃、
    結婚の約束をします。

    子供の可愛い約束ではありましたが
    栞の大切にしていたアンティークドールに
    総二が絵本で読んだ「誓いの言葉」を彫り
    しあわせそうに笑うふたり。

    けれど栞は
    親の決めた結婚で
    総二ではなく、
    総二の父親へと嫁ぐことになってしいました。

    義母と義息という
    「違うかたちの赤い糸」で結ばれてしまった二人。

    父(夫)が亡くなってからも
    許されない想いに蓋をしたまま、
    傍で栞を支える総二と、
    無理だとは解っていても
    どこかで
    総二さんが引き止めてくれたなら・・・
    と淡い想いを抱きつつ
    再び親の決めた縁談で
    「別の人との糸」を選ぶしかない栞。

    想い出のアンティークドールを
    肌身離さず、抱きながら・・・


    一度、
    婚姻関係が成立した者同士の結婚は
    禁忌。

    自分の立場では幸せにしてやれない。

    許されない赤い糸。


    でも、

    どうしても

    心が失くならない。


    そんな総二にレイが言った、


    無理して作る失くし物なんて

    また探し始めるのがオチだ


    という言葉が
    ほんとうに素敵でした。


    ごめん 栞

    やっぱり君を諦める覚悟なんて

    僕には100年先にも きっとできないよ

    列車のホームで
    想い出のドールを抱えた栞ごと
    抱きしめた総二。

    何度も何度も
    無理して作ってきた失くし物を
    もう二度と
    離さないように
    ぎゅっと。

    ドールの首元には
    幼い頃に彫った誓いの言葉。

    ” I promise an everlasting love. "

    二人の溢れ出した想いが
    涙といっしょにキラキラと煌めいて
    こちらまで胸が熱くなる
    とてもとても素敵なシーンでした^^


    こちらでも感想を書いています。
    http://oshirukomoe.jugem.jp/?eid=1531
    よかったらお立ち寄りくださいませ^^

  • ひょいっと担がれる明や、佐伯さんの家で眠れないレイが可愛い。
    エリーゼ様と葉山の初対面シーンや、事故で押し倒してしまったことなど、今後この2人のフラグが立つのかな。
    佐伯さんと栞さんは、幼馴染みで義理の親子と言う関係からもどかしかったけど、まとまって良かった。のほほんとしながら「世界に背くのも案外やってみたら楽しいかも」と呟いた栞さんが印象的。
    元プレイボーイゆえに気づかないレイに笑ってしまった。
    涙を流しながらもマナーレッスンに励む明が凛として美しい。
    滝川贋作に関わる人物も登場して、まだまだ波乱が続きそう。

  • 佐伯さんと栞さん、どうなることかと心配しましたが、
    佐伯さん、レイヴィスがイラっとするくらい幸せそうでよかったよかった。
    でも、試練はレイヴィスの方ですね。
    いろいろ問題山積み。
    おかしな男もでてきたし、だけど、新聞記者と王女さまはなんだか運命感じますね。

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