- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776795810
作品紹介・あらすじ
伝説の"月の島"に辿り着いたボリスは、剣の司祭の一番弟子となり、名をダフネンと改める。よそ者として疎まれ、孤独な日々を"月の島"で送るボリス。失意にくれていたある日、伝説の剣に導かれ、亡者が暮らす異空間に迷いこんでしまい-。
感想・レビュー・書評
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一難去ってまた一難!
どうなる!?ボリス!
いやぁ〜、過去との決着かねぇ。
いや、まだ決着はついていないのか……。
それにしても、ボリスは幸福から逃げられている気がするなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ノベルズ版「ルーンの子供たち 冬の剣」第四巻。
月の島での平穏な生活のはずが、ウィンタラーの影響が徐々に強まって、異界に飛ばされたり化け物と対峙することになったり……。
大陸でも、ウィンターボトムキットの行方を追う物騒な人たちが行動しているようで、それが今後どのようにボリスと関わってくるのか。
そしてお師匠さんの苦悩に胸が締め付けられるようです。ボリスのためにあれこれ手を尽くそうとするところがイェーフネンと重なります。
異空間との接点ができたり、異界の化け物との戦いといった局面はあったものの、話の展開としては繋ぎの巻。あくまで閉鎖された島の中での出来事で、大きく動きだすのはまだ少し先のことのようです。 -
ダフネンのダークサイド堕ちが顕著ではらはらさせられる。これまでの経緯を考えると、自分が好意を感じていない相手にはことごとく冷たく接する態度もあながち批判できないのだけど、他人を排除しようとする姿勢が強すぎて逆に自分を追い詰めているのがいまのダフネンなんですよね。
最後の展開から繋がるであろうライバルとの関係で、彼が変わっていけるかが今後の鍵になると思う。