- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777108633
感想・レビュー・書評
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浅薄な批評本かと思ったが、違った。いい意味で裏切られた。
お金より人、テクニックより本質、という後書きの言葉が全て。東大卒は使えない、とか。また読み返してみると発見があるかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SONY出身のコンサルタントが、昔のSONYはよかった、出井さんの頃からストリンガーのところで本社の意向と数字を気にする「普通の会社」になってしまったとなげいている本。
であれば、残って引っ張ってくれよとも言いたくはなるが。
やはり日本人としてSONYはがんばってほしい。 -
ソニーの人が書いてるからソニーってタイトルについてるけど、日本企業の多くに当てはまると思う。なぜダメになったのか非常にわかりやすく書いてある。
筆者の考えには共感できる部分が多いが、読めば読むほど今の企業のダメさを痛感した。
日本のホワイトカラーの生産性の低さ無能さ、会社における無駄なこと、などなど、社会人でも社会にでる前の人でも知っておいてほしいことが書いてます。 -
けっこう企業とはなにかを考えてくれる本である。
とくに4章の世間を蝕む「普通病」は必見である。
いまの時世、どこの不景気になる。
経営者という人はどうも景気がわるいと経費削減キャンペーンをしたがる。しかし、まいかい細かく経費を申請することで、社員や経理のコストがかかり、あえて、全体の赤字は増える。しかも、バカバカしいキャンペーンに飽きた社員は失望する。経営者もいつの日はそれには気づくが、やめる!と宣言するとバカに経費が増えると心配してちゃんと止める宣言はしない。いつのまにか申請しなくなり、キャンペーンはうやむやになり、ちゃんと宣言しない経営者に社員はまだ失望する。こうして形だけまもるようになり、本当にやらないといけないことまで、形だけまもる構造になる。 -
機能価値よりも利用価値を考える。
技術上がりのモノつくり出身の僕は機能価値に
とらわれていたように思える
「こんな機能もある、あんな機能もある」
そうではなく、お客様がそれを使う事でどうなるか、
を考えなければならない -
経営者が投資家化している、との危機は、優等生の多いサラリーマン大企業には意外と当てはまるのかもしれません。人生を浪費してはいけない、との教訓も胸に。