- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777108923
感想・レビュー・書評
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保守派の論客、金美齢さんの著作。15年前に書かれたとは思えないほど、現代日本の政治、政治家、有権者に通じる警鐘を鳴らしている。
自由民主党が戦後初めて下野し、 細川連立政権に変わった30年前、当時の政権が導入したのが小選挙区比例代表並立制だった。
中選挙区制から小選挙区制へ制度が変わり、政治家が国会議員になるためには、一層選挙民に対してポピュリズム政策を前面に出さなければ当選できなくなった。
本来国会議員として問われる国のあり方ではなく、目の前の野菜の値上がり対策が大事(オオゴト)になったのだ。その最たるものが、2009年、民主党が選挙テーマに掲げた、国民の生活が第一、だろう。だからこども手当だの、一時給付金だのバラマキが横行する。
眼前のことしか見えない政治家と国民。それに対して祖国を追われた筆者は警告を発している。視点を、グローバルにせよと。多少の痛みがあったとしても、国益を最優先する政治家を選ばなければいけないと。
また、SNSが普及した現在においては言わずもがなだが、新聞テレビ以外の情報源を持つことも既に提案している。まさに、先見性の最たるものだ。
最近お見かけしないが、今一度日本のために喝をいれて欲しい。日本人必読の書である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金美齢さん素敵です。日本人より日本人らしいです。(いや、この方今はもう日本人ですが・・・)
日本に生まれたからってだけで日本人だと思っている人、この本読んで反省してください。 -
ポピュリズムの台頭に警鐘を鳴らす一冊。
内容はごもっともなんだけど、気付きを与えるような内容が無かったのが残念。 -
発行当時と現在で日本の政治のスタイルが変化してはいるもののマスコミの偏向報道に煽られて踊らされる有権者への苦言はまさにその通り。正論を真っ向からぶつけられるので痛いけれど思いあたる事は多々ありました。
同じ新聞を読み続けることで起こる無意識への刷り込みはここしばらく感じていたことなので特に考えながら読んでしまいました。
三宅氏との対談は過去の政治家の功績、素顔等がお二方の歯に衣を着せない話し方で語られており現在の日本の政治家の小粒感をしみじみと感じます。
政治家と有権者のあるべき姿を考え、1票の価値を再認識させてくれた本でした。 -
テレビなどでのコメントで、好印象であった金美齢さんの本を初めて読む。
この人の主張には筋が通っている。論理的であるし、深い教養も持ち合わせている。
小泉旋風で自民党に流れ、政権交代ブームで民主党に流れ、再度二大政党不信として他党に流れようと考えている方にお薦めです。
すべてメディアにひきづられていることが原因であり、この本ではそうした問題を指摘し、有権者としての心得を説いてくれています。
民主主義もすでに欠陥が露呈した制度であるということも、ハッキリと言われると納得する。それに代わりうる制度を人類が発明していないだけというが、果たして自分が息をひきとるまでに新たな制度が生まれるのか? -
図書館の本
勉強しなきゃなぁ、でもどこから手をつけたらいいのやら。。。。。
「たかじんのそこまで言って委員会」で三宅先生と金先生は意見がぶれないなぁと思うメンバーなのです。
よしりんと対談もなさってたし、まずは彼女の著書読んでいこうと思いこれ予約して借りてきました。
あらすじ
内容(「BOOK」データベースより)
今、日本の危機に対応するには、本当の意味で日本の将来にわたる国益を第一に考え、その信念を国政の場で実践できる品格ある政治家が不可欠である。メディアはこぞって「政治が悪い」「政治家が悪い」と報じる。私はそれだけのせいだとは思わない。コモンセンスを持たない、私利私欲やブームで一票を投じる品格なき有権者が、政治家の品格を貶めている。本書は、マスを相手に情報を売る新聞、テレビといったメディアには伝えられない真実に踏み込んだ。
愚衆政治という単語は聞いたことあっても、説明しろと言われたら説明できなかったの。
愚衆政治とはなにか?政治家の資質、本質。
そしてなにをどう情報を仕入れるといいのか、というマスメディア対策。
マスゴミもあるから教えてもらってとても助かる。
新聞やテレビラジオだけでなく、雑誌もちゃんと読んでいかないと偏るのだなぁとしみじみ。
後半の三宅先生との対談もおもしろかった。
Marshkaさんの一押しする政治家さんもほめてあるし、観点が一緒なんだなと思いながら読みました。
文章をとても優しく書いてくださっているのでとても読みやすい。
彼女の著書もいろいろ読んで勉強しなきゃと思いました。 -
626.初、並、カバスレ、帯なし。
H.21.8/31.津BF. -
TV討論番組おなじみ論客、金美齢 著