いい加減は良い加減 南極料理人のレシピ&ひとりごと

著者 :
  • ゴマブックス
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本棚登録 : 39
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777115099

感想・レビュー・書評

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  • 『面白南極料理人』として一気に知名度を得た作者による「適当」なレシピと軽妙な語り口で構成される本です。自分にもすぐできそうな料理と、彼の語り口が健在で、面白く読むことができました。

    前に紹介した『ご飯にしよう』は映画版のレシピ集ですが、こっちは原作者の西村淳本人による実際に南極で作られた料理と彼独特のかたり口でつづられたエッセイ集です。料理は実にいい加減(良い意味で)な料理集で、かなりジャンクなメニューもあるんですけれど。知恵と創意工夫が凝らされていて、読んでいた僕も
    「あ、これなら自分にでもすぐ作れそうだな」
    と思わせるものでした。

    この本の中でつまみ用のメニューで『ジンギスカンのから揚げ』というものがあるんですが、僕は普段、ジンギスカンは好きじゃないんで食べないんですが、こういう料理だったら食べてみたいなぁ、なんて思いましたね。後、この人のエッセイでは、女性に関する箇所が秀逸で、彼が海上保安官時代に『海猿』の卵たちを教えてたときの話で、勤務中はすっぴんで春高バレーの選手のようだった女子学生が休暇に彼女たちがビシリと化粧をしてコロンのにおいをふわりとただよわせる姿は健康美にあふれていたとか、札幌の働く女性のパンツスーツ姿で街を闊歩しているりりしさに関する箇所は
    「あぁ、なるほどねぇ」
    と僕も呼んで家思わず鼻の下を伸ばしてしまいました。それ以外にも見所満載のエッセイ集&料理本なので、ぜひ一読をお願いします。

  • 南極料理人の映画から入り西村さんご本人や南極での過ごし方に興味がわいたので読んでみた。

    ご本人は映画よりもかなり(古い言葉だが)バンカラという感じ。
    いい意味で普通のおっさん(失礼だけれどいい意味でと繰り返しておきます)。
    映画のイメージを大切にしたい場合は読まない方がいいかと思う。

    レシピ自体はとても実用的だし、南極でのエピソードもおもしろい。

    文章自体はほんとうにご本人が綴ったのだろうなあ、でも十分に書けている。
    どちらかというと料理がわりと好きな男性が読むとかなりしっくりくる本かも。

  • 映画「南極料理人」の原作者、 西村さんがまとめた楽しい簡単料理レシピ本。
    目玉焼きそっくりの姿をしたデザートなんかがあって、真似したいレシピがいっぱいでした。
    ちょこちょこ挟まれるエッセイも面白かったな~。
    南極で、限られた材料でフルコースまで作っちゃうんだから、そのバイタリティ&アイデアの豊かさには頭が下がります。
    ホント、生きること、食べることを楽しんでいる人って感じでした。
    堺さんが主演の映画のほうも見てみたいなー♪

  • 料理本です。

    中高生の時にはよく料理本って読んでいたけれど、「こんなに分量いちいち量ってられるかー!」や、「こんな調味料近くのスーパーで買えないぞー!」といった感想しかいだけず、読まなくなりました。


    が、この本はいい!!
    ボロアパートの狭いキッチンで家の冷蔵庫にあんまり食材がなくても、「そうだ、ご飯作ろう!!」という気にすっっごくなりました。
    でも「キャベツの千切り」が料理本のメニューとして掲載されているのには驚いたなぁ…まぁ、こだわればすっごくおいしくなるんだろうね。


    というように、シンプルな料理を、いかにイライラせず、おいしく作れる本がこれですね。
    ちなみにちょこちょこあるエッセイも、もちろん面白いよ。

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著者プロフィール

神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部教授

「2023年 『社会保障法研究 第17号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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