恐慌はすでに始まっている! 世界経済終わりの始まり

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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777117949

感想・レビュー・書評

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  • 恐慌本は前世紀から読んでいて、そろそろタイトルを見てもあまり驚かなくなりました。しかしこの本の著者は、この数十年間追いかけてきている人達の共著でもあったので手に取ってみました。

    恐慌・株価大暴落、これらは今、私達が最適な経済システムだと思い込んでいる、資本主義が生み出したものですね。タイトルの、世界経済終わりの始まり、というタイトルに私のアンテナが引っかかりました。

    以下は気になったポイントです。

    ・恐慌を追いかけるのは、100年間でいちばん稼げる時間だから、しかし、だれもその現実を実体も知らないようである(p8)

    ・これから人民元はどんどん下がる、この1年間で公表5千億ドル、実体は1兆ドルも外資が投資を引き上げた(p26)

    ・アメリカは大企業による自社株買い、欧州は中央銀行の株買い、日本は民間の年金基金で買い支えている(p31)

    ・金価格と銀価格の比率が大きく変わると、統計的にニューヨークダウが暴落する確率が高い、100に近づくにつれて銀が金に対して相対的に高くなる(p33)

    ・ダウが暴落すると、世界の株式市場は悪くなり、東京市場も暴落する。すると円安ドル高になる。底力の強い日本企業が復活して東京市場が復活してから、ドルは落ちることになる(p34)

    ・1720年の英仏同時バブルは、英仏が全世界に占める経規模は、インドや中国とはくらべものにならなかった(p48)

    ・中国に世界最大の工場を持っている、日産自動車、メルセデスベンツ、VWはこれからどうなるか見物である(p57)

    ・中国の場合、投資マネーの原資は全額、人民から借り上げているもの。日本の場合はまったくの余剰資金(p61)

    ・現在の中国1人あたりのGDP(購買力平価ベース)では、1966年の日本レベル(p67)

    ・いまのところ、瀋陽軍区のみが配下にある、胡錦濤はまったく掌握できなかった。アメリカがオスプレイを緊急配備すると決断したのはこのため(p70)

    ・中国では海軍が増強されている様に言われているが、本当に増強されているのは陸軍所属の武装警察。警察には所属していない(p73)

    ・日本の国民総支出にしめる輸出割合は10%程度で減少傾向にある。ドル建てでは5%程度、円高がショックを起こすほど大きな時代ではない(p84)

    ・中国の外貨準備はこのままでは数年足らずでゼロになる、遅くとも3年以内。円で言えば、123円辺りが分岐点となる。これ以上の円安は、世界の滞留資金をドル化してしまうので(p90)

    ・マイナス金利とは、円売りドル買いとなる構造、つまりドル高=株安、金高になる(p93)

    ・長期国債に人気が集まるのは、これから不況になると感じ取って、資金を避難させているという事(p100)

    ・911におけるWTCの破壊の様子は、解体現場の壊れ方(p111)

    ・なにも知らない人がある分野でプロのレベルまで行こうとしたら、500時間の勉強が必要。一流のレベルには2000時間(3年間)、達人レベルは5000時間(15年)である(p120)

    2016年9月4日作成

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