本当はブラックな江戸時代

著者 :
  • 辰巳出版
3.38
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本棚登録 : 128
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777817801

感想・レビュー・書評

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  • 江戸礼賛をバッサリ斬った良書。例えば風呂とかも垢が浮いて汚いとか考えてみれば当然な事を分かりやすく解説してくれている。
    面白かったので再読したい。

  • 帯文:”江戸はあなたが想うようなユートピアではない” ”江戸を疑え!本当に人情に溢れ安全で清潔だったのか?” ”あなたの知らない江戸の現実〈リアル〉がここに!”

    目次:はじめに、第一章 江戸はブラック企業だらけ、第二章 安全ではなかった江戸の町、第三章 食の安全・安心などはなかった、第四章 きたなくて残酷だった江戸の町、第五章 高い識字率のまやかし

  • キリ無し、ブラックというかホワイトでないって話

  • いわゆる「ほん怖」系。江戸しぐさなんてトンデモがまかり通る世の中には必要だろう。史料はわかりやすく読み下されており、隙間時間に楽しく読めた。

    2019/10/10〜10/13読了

  • 著者は、過剰にこの世の楽園のように江戸時代を持て囃す雰囲気に憤りを感じてこの本を書いたのでは?と内容よりもその点が気になってしまいました。(もちろん、そういう動機も大事ではありますが…)

  • ‪『本当はブラックな江戸時代』‬
    ‪テーマは面白いと思うけど著者の語り口が独善的でうざったいので、語り口が気にならないくらい素早く読み終えることで対応した。江戸に対する通説に物申すという内容だけど、著者の主張は基本的に自分の論拠しかないので、どこまで正しいのかは不明だなと思った。‬

  • リリース:あぜやん

  • 物事を客観的にみなければと思いつつ、つい主観的に見てしまいますw。また、物事は楽観的に見るか悲観的に見るかによって風景が全く違って見えますね(^-^) 私はもともと楽観的だったような気がしますが、年を重ねてそれに拍車がかかったようですw。畠山健二さんの「本所おけら長屋シリーズ」を読むと、すぐにでもおけら長屋に住みたくなります。石川英輔さんのタイムスリップ「大江戸シリーズ」を読むと東京、江戸を行ったり来たりしたくなります。杉浦日向子さんの本を読んでもそうですw。永井義男 著「本当はブラックな江戸時代」(2016.11)を読みました。説得力がありますw。確かに美化といいますか、江戸時代のいいところ(現代がなくしたかのような)にスポットを浴びせるあまり、本来の衛生面、食生活、貧困さを省略する作品、多いですね。これから時代物などを読むとき、今より、より深く読めそうな気がしました!

  • 江戸時代というと時代劇を通じてよく知っているような気がしている私たち現代人だが、本書を読むと時代劇の多くがフィクションに過ぎないのだなぁということを実感させられる。勉強となる良書。

  • この本は江戸時代が「現代」と比べて住居関連、主従関連などどれだけ大変だったかを説明し、「江戸時代は素晴らしかった」と言う最近多い江戸賞賛の傾向をバッサリ切っています。

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著者プロフィール

1949年生まれ、97年に『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る。江戸時代の庶民の生活や文化、春画や吉原、はては剣術まで豊富な歴史知識と独自の着想で人気を博し、時代小説にかぎらず、さまざまな分野で活躍中。シリーズ化した『秘剣の名医』がヒット中。『幕末一撃必殺隊』が『いちげき』(漫画・松本次郎)としてコミック化し、2023年1月NHK時代劇としてドラマ化された。

「2023年 『ご隠居同心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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