なぜボーイングは、生き残ったのか (えい文庫 162)

著者 :
  • エイ出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777909872

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  • ボーイング社創設時から今日まで開発機体や、歴史が述べてある。
    ダグラス社を吸収しアメリカの航空宇宙防衛産業のトップにのし上がったボーイング。興味ある方はどうぞ。
    巻末にはアメリカ&ヨーロッパの航空機メーカの系譜も掲載されている。

  • 出張でよく飛行機に乗っていたので飛行機に対しては愛着はあるほうであるが、あまり突き詰めて飛行機の知識を詰め込もうとは思っていなかった。
    その為、飛行機の機種名などには疎く、航空機メーカーもボーイング、エアバス、ロッキード、マックダグラスなど有名どころしか知らなかった。

    本書はボーイング社の歴史を中核に据えながら航空機業界の変遷を綴ったドキュメンタリーである。創業者の気まぐれから始められたボーイング社。 最初は郵便輸送用に作られていたのが、戦争という時代の節目に出会い、かの有名なB-29を作ることとなる。(あの忌まわしいB-29がボーイングの飛行機であることを本書で知った)

    最先端の技術が投入され、1機120億〜150億円もするという航空機はそれなりに安定したビジネスかと思っていたが実のところそうでもないことが本書を読んで分かる。 旅客機として707から始まり、717、727と続き今や最先端のドリームライナー787まで話は及ぶと現在までの道筋がやっと見えたような気がした。
    同時にライバルであるエアバスのA300シリーズが対極に立ち米国VS欧州の縮図を示している。

    巻末に「航空機メーカーの系譜」なる付録があるが、これを見ると過去に前世を極めた航空機メーカーが今や大手航空機メーカーに吸収され、まさしく弱肉強食の様相を呈していることが実感できる

  • 航空機メーカーとして注目されるのは、やはりエアバスとボーイングであるが、何故にボーイングが、航空機産業の激しい競争の中を勝ち抜いてこられたのか、またこれからどの方向に進むのか、エアバスと比べてどういった点が優れているのか、マネジメント上の決断の歴史やエアラインを絡めての逸話をも含み、どこから読んでも興味が尽きない本。巻末にはアメリカとヨーロッパの航空機メーカーの系譜までついている。航空機を技術的側面だけで捉えるのではなく、産業・ビジネスとして捉えている本は、なかなか類書ではないので、ある意味とても貴重な本。

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