人生後半、上手にくだる

著者 :
  • 小学館クリエイティブ(小学館)
3.48
  • (6)
  • (13)
  • (24)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 296
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778035853

作品紹介・あらすじ

50代、これからをごほうび人生にするために 40~50代は、高齢期まではまだ時間はあるけれど、「もう若くない」「これからどうなるのか」と不安が募る年代。今までは「もっともっと」と上を目指していたけれど、いつかは「老いる」ことを受け止め、徐々に下り坂を経験しなければなりません。この「人生後半」を、どのように受け止め、過ごしたらよいか。暮らしを見つめる人気ムック「暮らしのおへそ」編集ディレクター・一田憲子さんが、これからの自分らしい「生き方」「暮らし方」を提案します。下り始めなければならない時がきたら、「『もう私は成長できない……』としょんぼり下るのではなく、上り道では見る余裕がなかった眼下に広がる風景をゆっくり眺めながら、ご機嫌に下りたいなあと思うのです。」(本書より)「老いる」ことによって体力は衰え、できなくなることは増えていくかもしれないけれど、歳を重ねてきたからこそ、今までとは違った気づき、発見に出会う楽しみもあるー。50代後半となった一田さん自身も迷いながら考え気づいた、これからの暮らし、人間関係、自分の育み方、学び、老いとの向き合い方、装いなどを提案。これからの人生に明かりを灯すエッセイ集です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人生後半、第4コーナーを回ったところのごまめとしましては、上手に生きるヒントになればと読みだした本。

    気になったところを書き出しておくと、
    ・今迄手に入れたものを「あれ」と「これ」結びつけながら「統合」していく。・・点検、並び直し、再構築、すれば何かが生まれる。
    ・何をしてもいいが何もすることがないという欠落感、そうしたなかに生きているとき、人は「打ち込む」こと、「没頭」することを渇望する。
    ・「家でのごはん」に幸せを感じるようになってきた。
    ・素のままの自分でいると、自分が「できること」と「できないこと」が明確になります。
    ・いい仕事がしたい。いい人になりたい。でも「いい」っていったいなに?
    ・自分の人生を見つめる目を「誰かに必要とされたい」から「誰かのためにできること」へと変えてみる。

  • 人生を先に進んでいる方の言葉は、とても参考になると思った。
    ◯夫婦は違って当たり前。
    ◯両親とは、一緒に過ごしてみる時間が大事。
    ◯「誰にも必要とされない」から「誰かの役に立つ」へ、など。

  • 『暮らしのおへそ』編集長の一田憲子さんの著書。

    40代になり、最近めっぽう
    ・やめる
    ・おりる
    ・あきらめる
    というフレーズに心惹かれるようになっている私にぴったりの内容だった。

    これまでやってきたことを過信も否定もせず、ごきげんに歳を重ねる(個人的には「歳をとる」という表現の方が好き)ための心掛けがたくさん。

    歳をとると年下とばかり付き合うようになる、と本文にも書いてあったが、私もまさにそう。
    年下へのリスペクトや興味を絶やすことなく、年上の先輩を見つけて予行練習していきたいなと思った。

  • どんなにIT技術が進歩しても、植物の花は1年に一度しか咲きません。人間の力でコントロールできないからこそ、自然は私たちに謙虚さを教えてくれる気がします。

  • 仕事に追われて活躍していた人ほど上手にくだれないのかなと思った。ひとり時間を過ごせる人は強い。あとはやはりお金。過小評価ではない「ダメな自分を見せること」これはなかなか難しい。

  • 響いた言葉

    誰かに会いに行くということは、その人の時間を「いただく」ということ。
    ラクなだけの人生はつまらない。あまり話したことがない人に話しかけてみる。気になる人がいれば、こちらから声をかけてみる。
    頑張らないけど、楽もしすぎない。

    スクワットやってみよう。

  • 一田憲子さんが後半の生き方を綴ったエッセイに、たくさんのヒントを得た感じで勇気づけられました。

    しんどいと思った事は少しずつ手放して、自分が心地よいものと思う事を残して、ご機嫌に過ごす!

    一田さんの愛用されているシューズやバッグも気になって思わず検索しました(^^)

    もし、また迷いや不安があった時は、この本を読み返してみたいと思いました。

  • 老後を意識し始めた50代半ばの私にはピッタリの本でした。一田憲子さんが飾ることなく、考えていることや実践していることが書かれています。愛用グッズのメーカーなど具体的に書かれているのも嬉しいポイントでした。そうそう!と共感できたり、マネしたいヒントがたくさんありました。私も「大人の学び」に興味があり、一田さんがはまっているという「コテンラジオ」を早速聴いてみました。苦手な歴史に興味が持てそうです。

  • 共感したり、なるほど、と思ったり。
    これからの暮らし方、考え方にとても参考になった。さらに読みやすくて、もっと著者の他の最近の本を読もうと思った。この本は図書館で借りてよんだけど、購入して手元に置いておこうと思う。

  • 誰にも評価されなくても、褒められなくても、私は私で自分の時間を楽しめばいい。
    人の目や評価を気にしないで、好きに生きていいんだよ。
    ダメな自分でも誰も悪く言わない。私ってこうなんです。と告白すると楽になる。
    周りの人は私に完璧なんか求めてない!

    「こうじゃなきゃ」を「そうでなくてもいいんじゃない?」受け入れる。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年京都府生まれ、兵庫県育ち。編集者・ライター。
OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーライターに。暮らしまわりを中心に、書籍・雑誌で執筆。独自の視点による取材・記事が幅広い層の人気を集めている。『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社)では、編集ディレクターとして企画・編集に携わる。著書多数。近著に『明るい方へ舵を切る練習』(小社)、『人生後半、上手にくだる』(小学館クリエイティブ)がある。


「2023年 『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

一田憲子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
朝井 リョウ
辻村深月
凪良 ゆう
町田 そのこ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×